タイで絶大な人気を誇り、全世界に310万人ものチャンネル登録者がいるアメリカ出身のYouTuberの動画がネット上で炎上しています。その動画はサソリと猫を戦わせるという内容であり、多くの人が動物虐待であるとして非難しています。
Nate Bartling
今回、問題になっているYouTuberはアメリカのNate Bartling氏であり、「My Mate Nate」というチャンネル名でYouTube上では活躍しています。
Nate Bartling氏はアメリカのユタ州生まれ、カリフォルニア育ちのアメリカ人であるものの、現在はタイのYouTuberとして活躍しています。彼はカリフォルニアの高校を卒業後、キリスト教の宣教師としてタイやラオスに派遣され、そこで2年間活動していたようです。その後カリフォルニアのカレッジに行く予定だったらしいのですが、彼の気が変わり、再びラオスとタイに戻ることを決心したようです。現在、タイにて職に就いており、仕事の合間にYouTube用の動画をアップしているようです。
彼が得意とする動画はイタズラ系の動画になります。タイの人たちは「イタズラ動画」があまり馴染みがなかったため、その新鮮がウケ、瞬く間にチャンネル登録者数が増加していきました。動画自体は英語ではなくタイ語で行われており、これも人気の一つであると思われます。
問題の動画
今回、Nate Bartling氏が2017年6月5日にアップロードした以下の動画が動物虐待として問題になっています。かなり問題視されているため、もしかすると削除されている可能性があります。
動画が削除されている時のために少しだけ文章で解説すると、動画ではNate Bartlingが飼っている茶トラの2匹の猫と黒いサソリを床の上で対峙させ、どちらが勝つのかを観察しています。結果、サソリのハサミが茶トラの口を挟み、サソリが1ポイントをゲットをするという流れになります。その後のバトルは続き、猫が前足でサソリを叩いたりします。
動物虐待
当然ですが、上記の動画を見た多くの方が、この動画は動物虐待にあたるとして、タイの警察などに通報しており、警察はその通報を受け入れているようです。タイにおいて、動物虐待を行うと2年以下の懲役もしくは40,000バーツ(約13万円)の罰金、場合によってはその両方が求刑されるそうです。
さらに、YouTube上の動画に対する署名キャンペーンがChange.orgにて立ち上がっており、2日間で10万人もの署名が集まっています。
Twitterにおいても炎上しており、多くの方が非難の意向を#MyMateNateをつけてツイートしています。
まとめ
問題の動画では猫だけでなく、サソリにとってもストレスがたまってしまいます。彼は以前にも、ヘリウム入りの風船を大量に猫に装着し、宙に浮かせることができるかという動画をアップしており、動画内では明らかにストレスを感じる猫の様子が撮影されています。彼は動物の福祉という概念を知らないのでしょうか?また、310万人のチャンネル登録者がいるということを自覚していないのでしょうか?
それにしても、YouTube側も動画を削除したり、動画の広告を表示させなくするなどの対応をしないのが少し不思議です。
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参照サイト
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