世界的に有名なマッチングアプリといえば、『Tinderティンダー』であり、2014年の時点で5,000万人のユーザーがいるとされています(Wikipedia)。そんなTinderは2017年7月29日の『世界トラの日』にあわせて、ユーザーにトラとのセルフィーを掲載しないようにお願いする声明を発表しました(2017年7月29日付)。
トラとのセルフィー
Tinderは恋人や友人を探すためによく用いられるマッチングアプリであり、気軽に使用できるとして海外では流行しています。Tinderでは近くにいるTinderユーザーの写真が表示されるので、その写真に対してLikeもしくはNopeを選択し、お互いがLike同士になればマッチングが成立し、メッセージのやり取りなどが行えるという仕組みになっています。
一部のユーザーの中ではTinderで使用する写真にトラとのセルフィーを掲載することが流行しています。当然ですが、このトラとのセルフィーが流行したのには理由があります。ミリオネア・マッチメーカーというアメリカで人気のマッチングドキュメンタリー番組のホストであった”Patti Stanger パティ・スタンガー”が『トラを飼いならす男は、デートする価値がある。』という発言をしたことがその原因ではないかと考えられています(thecut.com)。
Tinder swipes left on your lame tiger selfies https://t.co/fnzIi4CdBg pic.twitter.com/UvqqYiaAdm
— Kat (@katsocialrport) 2017年8月6日
Tinder called to ban tiger selfies https://t.co/4XyQZ1iKOE @PETAUK @Tinder #InternationalTigerDay #tigers #AnimalRights pic.twitter.com/mc1IbvwnTk
— The Memo (@TheMemo) 2017年7月27日
トラとのセルフィーに関する批判
当然ですが、トラの世界には人間と仲良くセルフィーを撮る習慣などはなく、そのような行動パターンは存在せず、トラらしい行動ではありません。そして、写真を撮るときには飼育員などによりセルフィーを撮りやすいような姿勢などを強要されたり、幼獣の場合には母トラから引き離されストレスを感じたりするためトラにとってはかなりの負担がかかるとされています(news.com.au)。
そのため、PETAなどのアニマルライツ団体から批判の的になっていました。そして、今回ついにTinderはユーザーに対してトラなどの野生動物とのセルフィー画像を掲載しないようにお願いをする公式声明を発表するに至りました。
トラの保護団体に寄付
Tinderの公式声明によると、もしユーザーがトラの写真を消去してくれるのであれば、トラの保護活動Project Catに対して$1万ドル(約110万円)を寄付するとしています。また、ユーザーの写真には野生動物の保護活動などをしている写真を用いる方が良いという助言もなされています。
まとめ
今回はマッチングアプリにおける野生動物(特にトラ)の利用が問題になっていますが、同じようなことがSNSなどでも毎日のように起こっていると思います。SNSなどで注目を集めたいのはわかりますが、私利私欲のために無理矢理、野生動物やコンパニオンアニマルを利用するのはやめておきましょう。
それにしても、稼いでいる企業にしては寄付の額が少額すぎるように感じるのは私だけでしょうか?また、注意喚起ではなく完全にトラとのセルフィー画像の掲載を禁止するべきだと思います。
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