分野や専攻ごとに世界の大学をランキングで表すQS世界大学ランキング「QS World University Rankings by Subject」というものがあります。これはイギリスのグローバル高等教育評価機関であるQS (Quacquarelli Symonds Limited)が毎年発表しているランキングであり、世界中の大学を分野別に評価しています。
学者や雇用主などの評価に加え、論文のインパクトファクターに挙げられる研究実績などが加味されて評価は行われています。インパクトファクターとはどれだけ他の論文に参照・引用されたかを示したものであり、このインパクトファクターが高い研究雑誌に論文を載せることが重要になってきます。
そのQSが発表した2017年度版の世界の大学の獣医学部ランキングTop10がこちらです。
- カルフォルニア大学 デービス校(アメリカ)
- コーネル大学(アメリカ)
- ロンドン大学 王立獣医科大学(イギリス)
- ケンブリッジ大学(イギリス)
- リバプール大学(イギリス)
- ゲルフ大学(カナダ)
- ペンシルバニア大学(アメリカ)
- エジンバラ大学(イギリス)
- ユトレヒト大学(オランダ)
- テキサスA&M大学(アメリカ)
北米地域の上位ランキング大学
アメリカは世界的に見ても獣医学部が充実している地域と言えるでしょう。対象となった大学18のうち、8大学が世界のトップ20にランクインしています。上記のトップ10に入らなかったものの、20位までにはランクインした大学は、ミシガン州立大学、ミネソタ大学、オハイオ州立大学、コロラド州立大学です。
一方でカナダは、第6位にランクインしたゲルフ大学が群を抜いており、その他ではモントリオール大学が48位に、カルガリー大学が49位にランクインしています。
ヨーロッパの上位ランキング大学
イギリスもアメリカに並び獣医学部が優れている地域です。4大学が世界のトップ10に入っており、その他グラスゴー大学が世界ランク17位となっています。
その他のヨーロッパの地域で見ていくと、オランダではトップ10に入ったユトレヒト大学に加えてヴァーヘニンゲン大学が15位にランクインしています。そして、デンマークでは唯一コペンハーゲン大学が13位にランクインしています。
やはり、ヨーロッパの獣医学発展のリーダーはやはりイギリスのようですね。
オセアニアの上位ランキング大学
オーストラリアでは、名門シドニー大学が惜しくもトップ10入りは逃しましたが11位にランクインしています。その他にも、メルボルン大学が15位、クイーンズランド大学が32位、マードック大学が41位にランクインしています。ニュージーランドではマッセー大学が唯一23位にランクインしています。
その他の地域位の上位ランキング大学
アジアでは、日本の東京大学が34位に、韓国のソウル大学校が50位にランクインしています。ラテンアメリカでは唯一ブラジルの大学の、サンパウロ大学が38位に、「ジュリオ・ヂ・メスキータ・フィーリョ」パウリスタ州立大学が47位にランクインしています。
まとめ
今回は今何かと話題になっている獣医学部のランキングを見てみました。やはりインパクタファクターの高い雑誌に論文を発表している大学が上位にランクインしていますね。イギリスやアメリカの大学の獣医学部の充実ぶりが改めて分かりました。
アジアでは、日本の東京大学が1位のようですが、日本を含めたアジアの大学のランクインがとても少ないのが残念ですね。これから、アジア地域でも北米やヨーロッパに匹敵するような獣医学部が発展していくといいですね。
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参照サイト
Top Veterinary Schools in 2017 | Top Universities
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