犬の飼い主であれば、犬のサークルイベントなどで、犬を公園などに連れて行き、他の犬や飼い主と交流することができます。猫においては猫の習性などを考え、そういった試みが行われてきませんでした。しかし、最近では猫や飼い主が公園などに集まる『First Caturday』と呼ばれるイベントがアメリカなどで盛んに行われるようになってきています。
First Caturdayの始まりと名前の由来
『First Caturday』の始まりは2年前のカリフォルニア州サンフランシスコのミッション・ドローレス・パークだと言われており1)、最近になって全米各地に爆発的な広がりを見せています。このイベントは毎月第1週の土曜日に開催されるため、「First Saturday 第1週土曜日」の「S」の部分を猫の「C」に変えて、『First Caturday』という名前がつけられました。英語圏の方々はこういったお洒落な言葉遊びをするのが上手ですよね。毎度感心します。
First Caturdayで行うこと
『First Caturday』は、毎月第1週の土曜日に、猫や猫の飼い主、猫のことが好きな人が公共の公園に集まり、交流するというものです。『First Caturday』のFacebookページによると、次のような目的があるとのことです2)。
- 猫の飼い主同士が交流を行い、猫に関する情報交換を行う
- 猫のことが好きな人が猫に関する情報交換を行う
- 外に行くことが好きな猫に外の環境を楽しませてあげる
- 猫の生活を豊かにする一つの方法として利用する
この集いには特に、実行委員やリーダーたるものが存在せず、猫好きや猫の飼い主の方が自発的に集まり、フラットな交流を行うことができます。もちろん、スポンサー企業なども存在しません。
First Caturdayで注意したいこと
日本でも開催される可能性もあるので、簡単な注意事項についてだけ触れておきます。
すべての猫が外に行くのが好きで、他の猫や人間との交流を好むわけではありません。遺伝的な要素と環境的な要素(生後2~7週における適切な社会化)により、猫の社交性などが決定されるため、その猫の個性を尊重する必要があります。間違っても、飼い主の勝手な都合で猫を連れて行ってはいけません。下のインスタ画像は『First Caturday』の画像ですが、喧嘩が勃発しています。
感受期(生後2~7週)に適切な社会化を行われなかった猫に、複数の猫や人間に対する社会化学習(社会化とは異なります)を行うことは猫にとってはかなりストレスとなるため、容易にたくさん猫や人間がいる環境に連れて行くのは止めましょう。
もし、他の猫に対して寛容であり、そして外出を楽しむ猫であれば連れて行っても良いかもしれません。その際には必ず、リードトレーニングを行う必要があります。また、必ずワクチン接種を行い、ノミやマダニ、フィラリアなどの予防も行っておくようにしましょう。
もちろん、猫が隠れるための場所も用意しておくことが重要です。最低限キャリーは忘れずに持っていくようにしましょう。
まとめ
アメリカで流行するものは日本でも流行する確率が高いため、そのうち日本でも『First Caturday』が行われるようになるかもしれません。猫の飼い主や猫好きの方が集まり交流するのは良いことだと思いますが、猫が集まるのは少し問題があるかもしれません。おそらく、大部分の猫にとっては見知らぬ猫や人間、場所はストレスになるため、集会に参加するのは少し難しいかもしれません。
しかし、新たな環境にうまく対応出来るBoldな猫もいるため、そういった猫にとっては『First Caturday』に参加することに問題はないのでしょう。参加する前に飼い主が愛猫の性格などをしっかりと見分ける必要がありますね。
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参照サイト
1) Everything You Need To Know About The Best New Cat Trend, ‘First Caturday’
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