フランス人の3兄弟が飼い猫を探すために開発した WiSTiKi ウィスティキ という製品をご存知でしょうか?
今回の記事では製品の概要、猫に装着した際に利用出来る機能とその有用性について考えてみます。
WiSTiKi ウィスティキ
WiSTiKi ウィスティキ は探し物を見つけるためのフランス製の小さな電子機器になります。ウィスティキには大きさや形が異なる3つの製品、Voila! ヴォワラ、Aha! アッハ、Hopla! (日本未発売)があります。上述したように当初は家の中にいる飼い猫を探すために作られたのですが、そこから幅を広げ様々な探し物を探す製品として進化しました。
Voila! ヴォワラ
Voila! ヴォワラは長方形の形をしており、縦62mm、横23mm、厚さ6mm、重さ11gというかなり小型な形状をしています。もちろん防水で50kgまでの耐荷重性があります。
また、キーホルダーについているようなリングに通す穴が開いており、鍵などと一緒につけることができます。すでに日本でも発売されています。
Aha! アッハ
Aha! アッハは丸型の形をしており、縦39mm、横29mm、厚さ9mm、重さ11gという形をしています。こちらも防水で50kgまでの耐荷重性があります。
またワイヤー式のリングがついており、カバンや猫の首輪などにつけることが可能です。日本における発売日は2017年3月24日を予定しているようです。
Hopla!
Hopla! は日本でいつ発売されるかは決まっておりません。そのため、日本語でどのような発音をするのかがわかりません。
Hopla! はカードタイプであるため財布などに入れるのが適しています。
猫の居場所がわかる?
多くのサイトでは探し物を探すという前提で様々なWiSTiKi ウィスティキの機能を紹介していますが、ここでは猫を探す場合に限定してウィスティキの機能と有用性について考えていきます。
まず、ウィスティキを使用するには、上記の3つの製品とスマートフォンで利用できるウィスティキアプリが必要になります。
室内における猫の場所の把握
WiSTiKi ウィスティキの本体は音が鳴るため、アプリを利用することで、ウィスティキから音が鳴り、どこにウィスティキをつけた猫がいるのかを把握することができます。
音の強さは90dBと結構大きい音になります。どんな音か気になる方は公式サイトにて聞くことができます。
また、ウィスティキのアプリには距離センサーがついているため、ウィスティキの音を鳴らした際にはアプリ上でその電波の強さを視覚的にみることができます。そのため、視覚的に猫までの距離を知ることもできます。
ITmediaによる開発者インタビューによれば、ウィスティキが発する音は動物が驚くような周波数帯域を取り除いているそうです。どのような科学的根拠に基づいてどのような周波数帯域をカットしたのかはわかりませんが、とりあえず猫にとって極力負担のかからない音にしているようです。
猫がスマホを見つけてくれる
WiSTiKi ウィスティキにはアプリをインストールしているスマホなどを逆に見つける機能がついています。これをするには、ウィスティキの本体にある丸い凹みのところを押します。
そこを押すだけで、スマホから音がなり、スマホの場所を特定することができます。つまり、猫につけているウィスティキで飼い主のスマホの場所がわかるということですね。
猫がどこかに行った際には知らせてくれる
WiSTiKi ウィスティキには「忘れモノ防止アラート」という機能がついています。この機能はウィスティキとスマホの距離が離れ、Bluetooth通信が途切れた際にメッセージで知らせてくれるというものです。ちなみに、理論上は100m以上離れると通知されるようなのですが、環境に左右されるため、猫を飼っている個々の環境によってメッセージが通知される距離は異なります。
迷子の猫を探す手助け
逆に、ウィスティキとのBluetooth通信が再開された際にも通知してくれる「近づきアラート機能」もあります。そのため、脱走し、迷子になってしまった猫を自力で探す時には、猫の大まかな位置が特定できます。この機能は飼い猫が迷子になった際に少しは探し出す手助けになるかもしれません。
猫を探し出すGPS表示機能
WiSTiKi ウィスティキには猫が脱走してしまった際に利用出来るその他の機能もあります。それがGPS表示機能です。このGPS表示機能を用いるとおおよその猫の位置が特定できるかもしれません。
気をつけたいのは、ウィスティキ自体にはGPS機能がついていないということです。ではどのようにして猫の位置を特定するのかというと、ウィスティキを使用しているユーザー Wister の助けを借りることで特定します。仕組みは次のようです。
ウィスティキを利用し、スマホにウィスティキアプリをインストールしているユーザーがウィスティキを装着している猫の横を通るとその位置が飼い主のアプリに通知されるという仕組みです。
ということは、迷子の猫探しには ウィスティキユーザー Wisterの増加が必須なわけです。その数が少なければ特に何の効果も発揮しません。さらに、猫は常に動いているためかなり多くのユーザーがいなければ意味がないように思います。
家族みんなで猫探し
複数のユーザーで1つのウィスティキの情報を共有できるため、家族みんなで猫の場所を把握することができ、近づきアラート機能なども利用することができます。そのため、猫探しを家族全員で効率的に行えるようになるかもしれません。
ちなみにスマホ1台に最大10個までのウィスティキを登録できるため、10匹までの猫であればどうにかなります。また、日本公式サイトでは電池の寿命は2年間というように発表されています(海外公式サイトでは最大3年となっています)。
まとめ
猫に装着するならAha! アッハ
猫の首輪に装着できるWiSTiKi ウィスティキは3つの製品のうち、Aha! アッハになります。海外の公式サイトなどでは猫などのペットのために Aha! アッハがあると紹介されています。
制限されたGPS機能
この商品のGPS機能を聞いた際に、飼い猫が脱走した際や災害の際に離れ離れになった際に役立つのかと思いましたが、やはり制限がありました。本体にはGPS機能がついているわけではありません。
ウィスティキユーザーの協力をえる必要があり、ウィスティキの普及が必須になります。少しハードルが高いような気がします。しかし、それでもなお「近づきアラート機能」などを用いると猫を探す際には役立ちます。不妊手術を行い完全室内飼い育ちの猫の行動圏があまり広くならないと仮定すると、その機能だけでもありがたいとは思います。
本当に必要か?
Aha! アッハを用いると猫が室内にいる分には全く問題なく猫を見つけることができるとおもいます。日本の家は海外みたいにそれほど広くないですからね。正直申し上げると、飼い猫の好きな場所や、隠れ場所などは最低限飼い主が把握すべきことであるため、必要性が感じません。
また、飼い猫に「呼び戻し」をしつけると、飼い主が探す必要はなく、名前を呼ぶだけで飼い主の元に自ら来てくれます。個人的には室内においてはあまり必要性を感じません。
それでも、デザインが秀逸であり、個人的には気になる製品なので Aha! アッハを購入したいとおもいます。届き次第、レビューしたいとおもいます。
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