チーターは自然の中に悠然と暮らし、野生では危険な猛獣というイメージを持たれている人が多いと思います。しかし、一般的な猫と同じようにチーターは繊細であり、すぐに不安などのストレスを感じてしまいます。
特に動物園などでは、他の動物が周囲に多くいるために不安を感じ、社会的な関わりを持てないことが多いようです1),2)。そして、それらの強いストレスは繁殖行動にも影響が出てくるため、どうしても繁殖が難しいと言った側面があるようです1),2)。
チーターと犬
アメリカのミズーリ州にあるセイント・ルイス動物園の飼育員Jack Grishamさんは、そんなチーターを犬と一緒に過ごさせるという試みを行ったところ、とても良い効果が得られたようです1),2)。もちろん、大人のチーターではなく、子供のチーターを子犬と一緒に過ごさせています。
チーターは子犬と一緒に過ごし仲良くなることで、犬と一緒にいることで安心し、不安の程度が減少するようです1),2)。一瞬、猫の社会化期のような効果が得られるのかと思いましたが、違うようです。
しかし、チーターは今から約5,000年前頃にはシュメール人により飼いならされており、野生のネコ科動物の中では比較的手なずけやすい動物と言われます3)。そのため、子供の時に適切な形で様々な動物種と関わりを持つことはとても重要なことなのかもしれません。社会化期とまではいかないと思いますが、それでも異なる動物種になれることは可能なのでしょう。
まとめ
実は、こういった試みはアメリカでは1980年代ころから行われてきたようで、それほど珍しいことでもないようです。動物種を超えた、しかも一般的には危険と言われるような動物と友情関係が結ばれ、チーターが精神的に安定するなんてとっても素敵だと思いました。
動画のチーターと犬はラフな遊び方をしており、機敏なチーターとここまで遊べるのは大型犬しかいないような気がします。まさしくベストな組み合わせです。ただ、科学的根拠に乏しいため、本当に犬と仲良くなることで、チーターの不安をどの程度和らげることができるのについてはわかっていません。もしかするとその他にも良い方法があるのかもしれません。
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参照サイト
1) Cheetahs Are So Shy That Zoos Give Them Their Own Emotional …
2) Cheetahs Can Be So Shy That Zoos Give Them “Emotional Support ..
3) Cheetah Facts-BIG CAT RESCUE
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