一瞬、ゾッとするような光景がアメリカのボストンでみられました。
その光景とはざっと15匹以上の七面鳥が、道の真ん中で亡くなっている猫の周りを円を描きながら歩いているというものです。まるで何かの儀式を行っているかのようだとネットで話題になっています。走る様子はなく、七面鳥たちに特に変わった様子はありませんが、何か意図を持って歩いているように見えるということで話題になっているようです。
この何とも奇妙な様子はアメリカのボストンに住む住人により、2017年3月2日にtwitter(@TheReal_JDavis)に投稿されました。亡くなっている猫の様子は遠くからなので詳細には見えませんが、苦手な方や不快に思われる方はご覧にならないようにお願い致します。
These turkeys trying to give this cat its 10th life pic.twitter.com/VBM7t4MZYr
— J… (@TheReal_JDavis) 2017年3月2日
何かの怪しい儀式?
この様子は、”These turkeys trying to give this cat its 10th life(七面鳥たちが猫に10回目の命を与えようとしている)”というコメントともに投稿されると、たちまち世界中に拡散されていきました。
もちろん、お分かりのように七面鳥たちは黒魔術を行っているわけではありません。では、一体何が起こっているのでしょうか?
鳥ならでは性質
マサチューセッツで第一線で活躍するの七面鳥の専門家によると、七面鳥たちは、その亡骸の様子をうかがおうとしているある七面鳥(おそらくリーダー的な存在の)の後について行っており、その結果綺麗な円を描きながら歩いているのだろうと述べています。
また、別の鳥類専門家は上記の説明に加えて、鳥の対捕食者行動 Predator Inspection Behaviorを指摘しています。
他の仲間へ危険を知らせる
七面鳥などは彼らを食べるかもしれない動物に遭遇すると、しばしば、捕食者のそばをうろつくなどの自身を危険にさらす行動を取ることがあります。これは、その地域にいる他の七面鳥に危険があることを知らせる、または危険な捕食者がどのくらいの大きさであるかを知らせるのに役立つそうです。
一種の威嚇行動?
また、大勢で自分たちの存在を捕食者に知らせることで、捕食者に自分たちに向かってくるのを諦めさせようとしている可能性もあります。野生ではコヨーテに対して、似たような七面鳥の行動が以前に報告されています。また、スズメなどの小鳥たちも、捕食者である鷹やフクロウなどの大きな鳥に出くわした時に、集団になって似たような行動をするそうです。
逆効果にもなる場合も多いようですが・・・。
まとめ
何とも奇妙な光景でしたが、謎の儀式を行っているわけではなく、亡骸の様子を集団で伺っていただけの様です。七面鳥が普通に、市街地にいるのもびっくりですけれどね。
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参照サイト
Turkeys circling a dead cat are probably wary, not working dark magic
Why exactly are these turkeys circling a dead cat?
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