アメリカのロードアイランド州にて、サバンナキャットが家に侵入し、完全室内飼いの猫を襲うという事件が起きました。
サバンナキャット
サバンナキャットはサーバルキャットとイエネコとの間にできたハイブリッドの猫種です。ハイブリッドの猫種は交配に関する問題、遺伝的疾患に関する問題、狂犬病ウイルスワクチンに関する問題、問題行動に関する問題など様々な問題を抱えています。そのため、一部の地域や州ではハイブリッドの猫種の交配や飼育を禁止しています。今回の事件が起きたロードアイランド州においてもサバンナキャットの飼養は違法です。
サバンナキャットが飼い猫を襲う
今回の事件がすごいところは、隣人が飼養しているサバンナキャットが勝手に家に上がり込み、完全室内飼いの猫Graceを襲ったというところです。襲われた猫は複数箇所噛まれ、横腹から流血していたものの、幸い命に別状はありませんでした。ちなみに、猫が襲われたすぐそばには新生児がベッド上で寝ており、飼い主はヒヤリとしたようです(TurnTo10)。
このサバンナキャットは今までにも被害にあった家に窓から侵入したことがあります。その際にはサバンナキャットの飼い主に対して苦情を言いに行き、侵入しないように対策を行ったようですが、その甲斐なく今回はエアコンのダクトから室内に侵入したようです(ProvidenceJournal)。
サバンナキャットの飼養は違法
ロードアイランド州ではサバンナキャットを飼養することは違法であるため、このサバンナキャットはAnimal Control職員に引き取られた後、ロードアイランド州の環境保護省に引き渡されました(PoC)。ロードアイランド州がサバンナキャットの飼養を違法としている背景には、サバンナキャットに適用できる狂犬病ウイルスワクチンがないということがあります(ProvidenceJournal)。
本来では、飼い主に500ドルの罰金が科せられますが、今回はサバンナキャットをマサチューセッツ州に移送させることに対して飼い主が協力的であることから特に罰金は発生しないようです(TurnTo10)。
まとめ
サバンナキャットが室内に侵入し、完全室内飼いの猫を襲いました。1度目の侵入時にサバンナキャットの飼い主は完全室内飼いに移行するべきでした。というよりも、違法な猫種を飼養していること自体が問題です。今回のサバンナキャットがたいへん頭が良くて、獰猛だったのか、それともサバンナキャット自体がそうなのかは不明です(第何世代のサバンナキャットかにも依存すると思われます)。しかし、ハイブリッドの猫種を交配したり、飼養することには様々な問題があるということをブリーダーや飼い主が理解する必要があると思います。
サバンナキャットなどのハイブリッドの猫種を交配することについての問題点については「ハイブリッドの猫種に関する問題」の記事を参照ください。また、第何世代か?という話については「ベンガルやサバンナのF1~F5、SBT、A,B,Cって何を表しているの?」の記事を参照ください。
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