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人工フェロモンは猫ヘルペスウイルスの再活性化に効果あり?

2017年12月12日

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人工フェロモンは猫ヘルペスウイルスの再活性化に効果あり?

猫の人工フェロモンとして有名なFeliwayフェリウェイを猫ヘルペスウイルスに感染した猫に使用することにより、ストレス負荷時にウイルスの再活性化を抑制できるかどうかについて調べた研究が発表されました。

 

目次

  • 1 猫ヘルペスウイルス
  • 2 狭いケージへの移行
  • 3 くしゃみと睡眠行動に変化が観察される
  • 4 まとめ

猫ヘルペスウイルス

猫ヘルペスウイルスが感染すると急性症状が出現します(症状が出現しないものもいます)。そして、それらの急性症状が治まった場合であっても、猫ヘルペスウイルスは三叉神経節などの神経節に潜伏した状態が続き、ウイルスが再活性化し、症状が再発することがあります。そして、そのウイルスの再活性化の要因のひとつにストレスがあります。

 

先行研究によると猫ヘルペスウイルス-1に関しては、猫にストレスが加わってから最初の3週間以内にウイルスの再活性化が起こるとされています(ストッサーの出現より4〜11日の遅れてウイルスの再活性化が起こる)。そのようなストレスには、狭いケージへの移行、見知らぬ人によるハンドリング、餌やりの時間の変更、刺激がない、隠れる場所がない、猫が苦手なニオイ・音・室温などが含まれています。

 

今回の研究では、人工フェロモンを利用することで猫ヘルペスウイルスに感染している猫のストレスが軽減し、ウイルスの再活性化にどのような影響を与えるのかについて探索が行われています。

 

狭いケージへの移行

猫ヘルペスウイルスに感染済みの12匹の猫(生後5か月)が研究に参加し、人工フェロモンを適用される群とプラセボを適用される群に6匹ずつ振り分けられました。最初の2週間は猫の様子を観察し、2群において差異がないかを確認していきました。その後、実際に猫の部屋に人工フェロモンもしくはプラセボのデュフューザーを設置していき、さらに2週間環境に慣れる期間を設けていきました(この時はグループで飼養されています:G0期間)。その後、猫は狭いケージへと移され個別に飼養され(K1期間)、2週間後に再度元の部屋に戻されグループで、2週間飼養されます(G1期間)。これをもう1回繰り返し実験が終了です(狭いケージに移動;K2期間、グループ飼養;G2期間)。

 

そして、各時期において、猫の臨床症状やストレス値の変化、行動学的な変化について観察し、人工フェロモンの効果について評価していきました。

 

くしゃみと睡眠行動に変化が観察される

臨床症状に関しては、くしゃみが観察される頻度に有意差が観察されました。初めてケージに移行されたK1期間と、最後のグループ飼養期間G2期間において、人工フェロモン群においては、くしゃみが観察されにくくなりました。

 

行動学的変化に関しては、K1、K2、G2の期間において人工フェロモン群において睡眠をよく取るということがわかりました。ストレス値の変化として血清のコルチゾールを計測した結果、特に群間で有意差はありませんでした。

 

まとめ

上記の結果より、猫ヘルペスウイルスー1に感染した猫が、環境の変化によるストレスを経験した際に、人工フェロモンを使用することでストレスを緩和し、くしゃみの頻度を減少させたり、睡眠時間を増加させることが可能であることが示唆されました。この研究結果を細かく見ていくと、結果の解釈がかなり難しい部分もあり、この研究のみでは本当に人工フェロモンが猫ヘルペスウイルス−1の再活性化を抑制する効果があるのかは少し疑問が残ります。そのため、今後さらなる検証が行われる必要があります。また、この研究は人工フェロモンを開発したCeva社が資金提供していることも忘れてはなりません。

 

今回紹介した研究はオープンアクセスであり、誰でも閲覧することができます。

原著論文:Contreras ET, Hodgkins E, Tynes V, Beck A, Olea-Popelka F, Lappin MR. Effect of a Pheromone on Stress-Associated Reactivation of Feline Herpesvirus-1 in Experimentally Inoculated Kittens. J Vet Intern Med(2017), DOI: 10.1111/jvim.14894.

原著論文を読む!
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