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【ニュース】犬と猫のアレルギー検査キット”Immune IQ”に物議

2017年4月11日

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皆さんアレルギーはありますか?食物や薬物に対するアレルギーに関わらず花粉症など、アレルギーは比較的に身近なものではないでしょうか?そんなアレルギーですが、苦しんでいるのは人間だけではありません。もちろん、猫や犬にもアレルギーがあります。

 

今回はそんなペットのアレルギーに関連して、今物議を醸しているペットのアレルギーを簡単に検出してくれる「あるキット」の信頼性について見ていきたいと思います。

 

 

目次

  • 1 Immune IQ
  • 2 通常のアレルギー検査
  • 3 正確に検出できているのか?
  • 4 まとめ

Immune IQ

Immune IQはアメリカのVetDVM LLC社が販売している、犬や猫のアレルギー物質を検出してくれるキットです。その方法は、なんとも簡単でキットに入っている専用の採集チューブに犬や猫の被毛と唾液を染み込ませた綿棒を入れてVetDVM LLC社に送るだけなのです。そうすると、VetDVM LLC社がそれらを分析して、ペットのアレルギーデータを送ってきてくれます。

 

費用は87ドル(約9,700円)で、Immune IQの公式ホームページでは「簡単・お手頃・痛みなし」という宣伝文句で商品を紹介しています。

 

 

通常のアレルギー検査

アレルギーの検査は、血液検査か皮膚検査で行うのが一般的です。皮膚検査であれば、体の一部を剃毛し皮膚が露出するようにして、様々なアレルゲンを少量ずつ注入して、それぞれに対する皮膚の反応を見ます。また血液検査により様々な物質に対するアレルギーを検出していきます。人でも同じような検査を行いますよね。

 

これらの検査を行うのに、カテーテルや鎮静剤、検査に使用するアレルゲンなを含めておおよそ800〜1000ドル(およそ9万円〜11万円)程度かかるのが相場とされています。

 

こうして見てみると、Immune IQと比べてかなり費用はかかり、犬や猫にとっても飼い主にとっても負担が大きいと感じますよね。そうなってくると、飼い主たちがImmune IQを利用したくなる気持ちも分かります。

 

正確に検出できているのか?

「安くて、手軽にアレルギーの検査ができるのだったら良いじゃない!」と思いますが、物事はそう上手くは行きません。実は、このImmune IQ、信頼性がしっかりとしているとは言えないのです。

 

 

1.テストの結果

VIN newsによると、Immune IQの結果は正確とは言い切れないそうです。例えば、通常のアレルギー検査を行い、しっかりとした結果が出ている犬に対して、Immune IQを用いて検査を行った結果、アレルギーのないものに陽性反応(偽陽性)が出たり、逆にアレルギーのあるものに対して陽性反応がでなかったり(偽陰性)といったことが見られたとのことです。

 

特に食物アレルギーの場合は、生活に直結しますから、これらの結果次第でペットや飼い主の生活は大きく左右されると言えます。いい加減な検査結果は、下手をすると命に関わるかもしれないので、問題です。また、アレルギーでない食物をアレルギー食物として制限してしまい、ペットの栄養バランスが低下したり、飼い主のストレスの原因になる場合もあります。

 

さらに、驚くべきことに、人工の被毛や、唾液でなはなくただの水を染み込ませたサンプルを送った事例では、それらからアレルギー項目が検出されたとのことです。これは、明らかにおかしいですよね・・・。

 

2.検査の方法

さらに、VIN news によると Immune IQ検査方法に関して獣医師たちが問い合わせをしても、「弊社独自の方法」ということで、その方法を開示しないとのことです。企業秘密ということはあるかもしれませんが、「どのような理論で、何に着目して、このような手法で」ということは説明できるはずです。

 

しかし、メールの問い合わせに対しても不十分な返答で、電話での問い合わせは受け付けていないようです。さらに、キットの監修に関わったと思われる獣医師や責任者は明確な発言を避け、しっかりと質問に答えていません。

 

頑なに説明を拒むというところには、不信感を抱かれても仕方がないような気がします。

 

 

3.次から次へと検査?

この基本のImmune IQでの結果をもとに、VetDVM LLC社はその他の様々な検査を提案してきます。例えば、Immune IQでは調べきれない、病原体などです。もちろん、無理やりさせている訳ではありませんが、それらの検査の信憑性も「?」ですからね。

 

飼い主さんたちは、可愛い犬や猫のためと思って、お金を惜しまない人も多いです。さらに、普通の検査と比べてお値段がお手ごろであることから、飼い主さんたちは、あまり躊躇せずにキットを購入していくようです。

 

まとめ

現在、獣医師たちはこのImmune IQに関して、FDAに異議申立てをしており、FDAは調査を行なっているようです。

 

ペットを愛おしく思う気持ちは、皆さん同じだと思います。そんな愛おしいペットの健康を気遣うのであれば、やはりキットではなく獣医さんに見てもらいましょう。キットがいくら安くて手軽でも、ちゃんとした結果が出なければ全く意味がありませんからね・・・。

 

VetDVM LLC社にはしっかりと分析方法などを開示してもらいたいものです。もしも、飼い主の良心につけ込んで粗悪な検査をしていたならば、これほど腹立たしいものはありません。

 

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参照サイト

Review: ImmuneIQ Allergy Test for Dogs and Cats

Veterinarians doubt validity of ImmuneIQ allergy test – VIN

VetDVM LLC 公式ホームページ

 

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【論文レビュー】猫アレルギーと犬アレルギーの関わり

【ニュース】猫アレルギーの原因が突き止められた!?

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