ハワイ・マウイ島・カフルイにあるコストコにて、突然猫への餌やりが禁止されました。コストコの敷地内のことなので、コストコに決定権があるのですが、そこには動物愛護団体などが疑問を呈する理由があるようです。
地域猫の管理
2009年の時点でカフルイのコストコ付近には約80匹の野良猫が住んでおり、それを問題視した地域の動物活動家たちがTNVRを開始しました。そして、リターンされた猫たちはコストコの敷地内にてコストコの従業員にて餌やりが行われ、管理が行われてきました。もちろんコストコ側はその活動に同意し、餌やりを認めていました。この活動の甲斐あって、約80匹いた猫の数は減少し、今では15匹あまりに減少しています。
しかし、去年よりコストコ敷地内における猫への餌やりが禁止されました。そのため、従業員らは餌やりの場所を近隣の異なる場所に移動させたそうですが、そこの土地の管理者から苦情がきたことを受け、その敷地にアクセスできないようにコストコはフェンスを立て、従業員が猫に餌を与えないように対策を行いました。そして、今年の10月下旬には、ついに猫に餌やりをした従業員は解雇するというような通知があったようです。このため、実質的に地域猫を管理するコストコの従業員が餌やりを行えないという状況になっており、動物愛護団体が問題視しています。
ちなみに、コストコ側が敷地内における餌やりを禁止する理由としては、猫が車などに轢かれるかもしれないという理由だとされています。
どうすれば良いのか?
ここまでの話の内容はあくまでも、In Defence of Animalという団体が把握している内容と、彼ら側の言い分になります。しかし、おそらくコストコ側にも何かしらの言い分があり猫への餌やりを禁止させたいのでしょう。地域猫を管理している人たちや動物愛護団体はその明確な理由をしっかりと把握した上で話し合いを行い、妥協案を模索するしかないと思います。8年間のTNVR活動のおかけで猫の数も順調に減少しているのであれば、なおさら円満に解決出来る方法を模索すべきでしょう。このままでは両者ともに不利益をもたらしそうな気がします(地域猫を管理する側は給餌できず、コストコ側はイメージダウンしてしまいます)。このTNVR活動がうまくいけば、猫の数が減少するだけでなく、活動に協力した企業としてコストコのイメージがアップするというメリットがコストコ側にもありそうですが、どうでしょうか?
まとめ
ハワイのカフルイのコストコにて、管理されていた地域猫への餌やりが突然できなくなり、それに対して動物愛護団体などが反発しています。こちらのサイトの右側のフォームよりコストコに向けて抗議のメールを送信できるようになっており、現在までに約6,000人の人がこの活動に参加しているようです。前述したように、地域の人や動物愛護団体とコストコが話し合いを進めていき、猫のためになるような決定を行って欲しいと思います。TNVR活動が成功しているだけに猫の管理が引き続き行われていくことを願っています。
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