2017年3月10日、アメリカ・コロラド州デンバーにあるデンバー動物園にて「スナドリネコ」の赤ちゃんがお披露目されました。スナドリネコがどのようなネコ科動物なのか分からない人が多いとは思いますが、野生では中々出会うことのできないレアな動物です。
We’re excited to announce our first successful birth of a fishing cat! Join us in welcoming Miso-Chi, our new cub! #babyanimals #ILoveDenZoo pic.twitter.com/tD9WiYeJng
— Denver Zoo (@DenverZoo) 2017年3月10日
スナドリネコ
スナドリネコはベンガルヤマネコ属に属するネコ科動物であり、インドの南、スリランカ、ネパール、マレーシア、タイ、スマトラ島、ジャワ島、パキスタンの湿地帯に生息しています。中々出会うことは難しく、現在世界に存在するスナドリネコの頭数ですら不明のようです。ただ、IUCN(国際自然保護連合)は推定10,000頭しか存在していないとしており、とても貴重な動物であることがわかります。
もちろんネズミなども食べますが、主に魚を主食としており、英語では Fishing Cat と呼ばれています。Wikipediaによると日本においては「漁をする」の意味である「漁り(すなどり)」をネコの前につけたスナドリネコという名前になっているとのことです。
スナドリネコの大きさは一般的なイエネコの約2倍ぐらいと言われており、体重は約8~11kgになります。
スナドリネコの狩り
スナドリネコが面白いのはその狩りの方法です。スナドリネコは沼や川などの水面にネコパンチを数回行い、水面に虫がいるように思わせます。そして、その場所に引き寄せられてきた魚を前足で捕まえます。スナドリネコの爪はイエネコのように完全に隠れないため、いつも爪が出ている状態です。そのため、水面に寄ってきた魚をすぐさま爪で引っ掛けることができます。
こういった狩りの方法が魚釣りをしているようであるということで、Fishing Cat スナドリネコという名前がついています。
スナドリネコの赤ちゃん
今回デンバー動物園にてお披露目された赤ちゃんの名前は Miso-Chi になります。今の所、オスなのかメスなのかは不明のようです。Miso-Chi は2017年1月25日に Namfon(母)と Ronaldo(父)の間に生まれました。今回のお披露目は生後約6週間ぐらいの時です。なんとも言えない可愛さです。
まとめ
スナドリネコの赤ちゃんは中々見られるものではありません。もし、アメリカのコロラド州デンバーに行く機会があれば是非拝んでみて来て下さい。
ちなみに、大人のスナドリネコを見たい場合には、東山動物園(名古屋)や天王寺動物園(大阪)、神戸どうぶつ王国(兵庫)に足を運べば拝むことができます。数年前には天王寺動物園でもスナドリネコの赤ちゃんが生まれていましたので、今後日本の動物園でもスナドリネコの赤ちゃんを見られる日が来るかもしれません。
もし、アメリカに行く機会がないのであれば、それまで楽しみに待っておきましょう。
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参照サイト
Denver Zoo welcomes a baby fishing cat to the world and its baby animal gang
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