欧州ペットフード工業連合(FEDIAF)が2016年度の統計を2017年7月17日付で発表しました。この統計にはペットとして飼養されている生き物の数やペット業界の雇用に関するデータが含まれています。この記事では今回発表された『FEDIAF Facts & Figure 2016』の主要部分を紹介していきます。
調査対象の国
統計の対象となった国には全部で28カ国であり、EU加盟国に加えて、スイスやトルコ、ノルウェー、ロシアなどの国も含まれています。そして、それらの国において飼養されている猫や犬、鳥、魚類、小動物(ウサギやげっ歯類など)、爬虫類の数を算出していきました。
その結果、少なくとも1匹以上のペットを飼っている世帯はヨーロッパ全体で約8,000万世帯にのぼるということがわかりました。
最も飼われているペットは猫
具体的にヨーロッパ全体で飼われているペットの数を見てみると、最も多かったのが猫でした。ヨーロッパ全体でみると1匹以上の猫を飼っている世帯が24%もあり(EUのみであれば26%)、実に4世帯に1世帯が猫を飼っていることになります。
次に多かったのは犬であり、ヨーロッパ全体で21%(EUのみであれば18%)でした。ちなみに、それ以降は鳥が最も多く、小動物、爬虫類、魚類の順番で少なくなっていきます。
最も猫が飼われていた国は?
ヨーロッパにおいて最も猫が飼われていたのは、ルーマニアであり実に47%もの世帯が猫を飼っているという結果でした。その次に多かったのはラトビア(38%)とハンガリー(36%)でした。犬と猫の数を比較してみると、ノルウェー(約3倍)やスイス(約2倍)、オーストリア(約2倍)などの国では圧倒的に犬よりも猫を飼っている世帯が多いという結果になりました。

また、一部の国では猫よりも犬の方が多い国もありました。それらの国にはイギリス、スペイン、スロバキア、ポーランド、ポルトガル、リトアニア、イタリア、アイルランド、ギリシャ、エストニア、フィンランド、チェコ、ブルガリアなどの国が含まれています。多くの国では猫と犬を飼っている世帯数の差はわずかですが、チェコとスロバキアにおいては犬を飼っている世帯が猫を飼っている世帯の2倍も多いという結果になりました。
まとめ
日本における猫と犬の飼育数は犬が約987万頭、猫が約984万頭となっており(ペットフード協会)、犬の方がわずかに多くなっていますが、ヨーロッパでは猫の方がポピュラーなようです。中でもルーマニアやラトビア、ハンガリーでは猫を飼っている世帯が多く、ノルウェーやスイス、オーストリアなどでは犬よりも猫の方が人気があるようです。猫好きとしてはぜひ訪れたい国です。
ソース:Facts and Figures – FEDIAF
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