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ピューマの鳴き声

2017年5月7日

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動物の行動において、コミュニケーションは重要な要素と言えます。しかし、野生のしかも肉食動物においては、それらを研究することは非常に難しいことでした。そんな中モーションセンサービデオなど最近の技術の発達により、野生動物の鳴き声まで録音することができるようになってきました。今回はこれらの技術を駆使して行った研究の結果に基づき、ピューマの鳴き声について紹介していきます。

 

 

目次

  • 1 ピューマの鳴き声
  • 2 コミュニケーション
  • 3 attention-attracting:注意を引く
  • 4 call:呼びかけ
  • 5 まとめ

ピューマの鳴き声

動物園にいるような人工的な飼育環境にいるピューマの鳴き声に関してはある程度研究されています。しかし、「捕獲された状態」というのは動物の行動をしばしば変えてしまうので、野生のピューマの鳴き声に関する研究はほとんどされておらず、わかっていないことが多いのが現状です。

 

ピューマ(Puma concolor)は、食肉目ネコ科Puma属に分類される動物で、単独行動を行います。Wikipediaによると、ピューマは北アメリカ大陸のロッキー山脈から、南アメリカ大陸パタゴニア平原までと広い範囲に分布しており、平地から標高3,900mの高地、湿地の森林地帯から砂漠地帯まで多様な環境に適応して生息しているとのことです。日本では数多くの動物園で見ることができる人気の動物でもあります。時折、マウンテンライオンやレッドタイガーとも呼ばれます。

 

コミュニケーション

ピューマはその他のネコ科動物と同じように、その他のピューマとのコミュニケーションには「マーキング」を主に使用しますが、視覚や聴覚などその他の五感も使用するとされています。

 

モーションセンサービデオを用いた最新の研究はカルフォルニアにあるサンタ・クルーズ山に生息している野生のピューマの様子を5年間にわたって記録し、鳴き声に関して分析を行っています。その結果、ピューマの鳴き声は2つのカテゴリーに分類され、計5種類に分けられることが分かりました。また、鳴き声を用いてのコミュニケーションは「家族(母親と子供)」と「交配相手」に限定されるということもわかりました。

 

attention-attracting:注意を引く

1つ目のカテゴリーは「attention-attracting:注意を引く」です。このカテゴリーには「caterwauling(ギャーギャーと甲高い声で鳴く)」と「mewing(ミャーと鳴く)」の2つが含まれます

 

同じ注意を引く鳴き声ではありますが、「caterwauling」は、主に遠くにいるオスを引きつけるためにメスのピューマから発せられる鳴き声ということができます(以下動画)。対して、「mewing」は仔猫が母親に対して発する声です。

 

 

「attention-attracting」に分類される鳴き声は広範な周波数を持つことが特徴であり、特に 「caterwauling」は持続時間(鳴いている時間)が長いことが特徴です。広範な周波数であることで、比較的遠くまで伝わるので、オスや母親など目的とする相手を引きつけるのに有利なわけです。

 

遠くまで伝わるということは、その他の捕食者に自分の存在を知らせてしまうというリスクもあると言えます。しかしながら、「caterwauling」であれば、子孫を残すという点で、「mewing」であれば、成長に必要な栄養をもらうという点で、それらのリスクを差し置いて優先されるようです。

 

call:呼びかけ

2つ目のカテゴリーは「call:呼びかけ」です。このカテゴリーには「contact:接触」、「agitated: 不安を伝える」、「alarm:警告する」の3つの鳴き声が含まれます。狭い範囲の周波数が特徴で、先ほどとは違い、近くにいる個体とのコミュニケーションに使用されいます。

 

これらは主に「母親と子供」の間で見られる鳴き声ということができるでしょう。「contact」単調で高音であり、母親が子供たちを呼ぶなど集団で行動する時に聞かれます。

 

 

「agitated」と「alarm」は、「contact」よりも持続時間が短く、わずかに周波数領域が広いのが特徴です。「agitated」子供が一人になってしまい不安を感じた時など、「alarm」は敵のテリトリーに入ってしまうなど明らかに危険が迫った時に発せられる鳴き声になります。

 

 

まとめ

今回の研究により、初めてピューマの「鳴き声」によるコミュニーケーションの様子が明らかになりました。ただし、カルフォルニアに住む一部に地域のピューマの生態であり、ピューマ全体に適応できるかは現時点で分かりませんが、今後も地域を広げて研究がなされるようです。これからの発展が楽しみですね。

 

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参考論文

Allen, M.L., Y. Wang, and C.C. Wilmers. 2016b. Exploring the adaptive significance of five types of puma (Puma concolor) vocalizations. Canadian Field-Naturalist 130: 289-294.

 

参照サイト

ピューマ ー Wikipedia

Exploring the use of five types of puma vocalizations

 

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