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2018年1月1日より米国イリノイ州では、離婚時のペットの親権に関する新しい州法が施行されます。これにより離婚時にどちら側がペットを引き取るかを、ペットの福祉を加味した上で決定されることになります。
離婚時の犬や猫の扱い
犬や猫などのペットは所有物つまり財産として扱われるため、離婚後にどちら側がペットの所有権を持つかは財産分与と同じように扱われます。つまり、両者の話し合いにより、どちらがペットを引き取るかを決め、ペットを引き取らない側にはペットと同等の価値のものを与えなくてはならなくなります。
多くの場合は、法廷における争いまで発展することは少なく、法廷の外でどちら側がペットを引き取るかが決定されるようです(MiamiHerald)。しかし、もし法廷における争いまで発展した際には、どちら側がそのペットを引き取るかを決定するかを明確な基準で決定することは従来の法律では行えなかったようです。
新法の施行
今回、2018年1月1日より施行される州法では、ペットを財産ではなく、より家族の一員としてより扱うように規定されています。そのため、離婚後において親権争いが起こった際には、例えば、以下のようなことを加味して、ペットの親権が判断されるようです(Schlesinger & Strauss, LLC)。
- どちらの方がペットとの結びつきが強いのか?
- どちらの方が主にペットを動物病院に連れて行くのか?
- どちらの方が主にペットの世話を見ているのか?
- どちらの方がペットとより定期的に交流をしているのか?
- もし高齢のペットであれば、引っ越しなどを伴うことは好ましくない。そのため、動物の年齢と引っ越しの有無は?
- ペットが友達(他のペットや子供など)と引き離されることで、ペットの生活の質が変化するか?
- 親権を共有したりすることは可能か?
- ペットを訪問したり、訪問させたりすることは可能か?
まとめ
イリノイ州の新法では、ペットが従来のものという扱いよりも、より子供に近い認識になったように感じます。犬や猫の福祉を考えて、最善の選択をするためにはすごく良いことだと思います。しかし、犬や猫にとって一番良いのは、環境の変化がない離婚をしないということなのかもしれません。
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