2017年2月14日バレンタインデーの日にテキサスに住む74歳の男性は、かつて妻と一緒に息子を育てた家を火事で失ってしまいました。しかし幸いにも、彼は飼っていた猫のおかげで命は取りとめることができました。
火事があったのは、アメリカGrand Prairie のReed McIntoshさんの住む家で、2月14日火曜日の未明にそれは起こりました。当然、彼はまだ眠っていたわけですが、そんな時に彼の飼っていた猫のAngelが彼を起こしにやってきて、家から逃げるチャンスをくれたのです。しかしながら、なんとも悲しいことに、Angelを含めた彼の飼っていた猫たちはこの火事で命を落としてしまいました。
猫が家族同然の暮らし
火事で焼けてしまったMcIntoshさんの家にはたくさんの思い出がつまっていました。妻のElaineさんと結婚して、この家で息子を育てました。2007年に妻をガンで亡くしてからは、彼の大切な家族は5匹の猫たちになったようです。寂しい一人暮らしの中でも、猫たちのおかげで安らぎを得ることができていたとMcIntoshさんは話します。
2017年2月14日早朝
火事の起こった明朝、McIntoshさんは寝室でぐっすりと眠っていました。そんな時に、彼の飼っていた猫のAngel(7ヶ月)がベットに上がってきて彼の顔をツンツンと突っついてきたそうです。
Angelが何度も顔を突っついてきたので、眠い目をこすりながら体を起こすと、何か「ピー」というような音が鳴っていたそうです。彼は、最初にパソコンから聞こえている音ではないのかと思いましたがそうではなく、その音のする方へと辿っていくと、どうやら車庫の方から聞こえる煙を感知した火災報知器の警告音だということが分かりました。
McIntoshさんは慌てて、家を飛び出し様子を伺いながら911に電話をしました。McIntoshさんが家を飛び出してから、すぐに火は一気に燃え広がりました。
猫の命は助からず・・・
地元の消防隊がやってきて消化活動が始まり、McIntoshさんは「中に猫がいる、探して助けて欲しい」と頼んだそうです。消防隊の懸命の消化活動により、ほどなくして火は消し止められ、一人の消防隊員がMcIntoshさんの元へやってきました。
そしてその彼はMcIntoshさんに「猫ちゃんを見つけましたよ。5匹ともみんなあなたの寝室にいました。」と言いました。McIntoshさんは「良かった」と安堵したのもつかの間、消防士から「残念ながらみんな亡くなっています」という言葉を聞かされました。
猫ちゃんたちの死因は煙の吸入(おそらく気道熱傷)でした。McIntoshさんは服に包まれた5匹の愛猫をそっと抱きしめて、さよならをしました。McIntoshさんはお別れを言う時に、猫たちとの色んな思い出が頭の中に浮かんできたと言います。現地メディアには「妻も亡くして、愛する猫たちも失ってしまった」と語り、非常に悲しみに暮れているようです。
命を救ってくれた”Angel”に感謝
McIntoshさんは次のように話しています。
Angelがいなかったら、私は気付かずに眠ったままで死んでいたでしょう。Angelに、”Angel(天使)”という名前をつけたのも何かの運命だったような気がします。バレンタインの日に、私の命を救ってくれてAngelのことは絶対に忘れません。もちろん、私の癒しとなってくれた猫たちも同じです。
火事の原因は未だに捜査中で、詳しいことはわかっていません。
まとめ
McIntoshさんの命が助かって本当に良かったですが、猫ちゃんたちが命を落としてしまったことは非常に残念なことです。私たちも、万が一火事が起こった時には、自分や家族の命はもちろん、どのように愛猫の命を守るかについても日頃から考えておかなければなりませんね。
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参照サイト
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