特に最近、日本では猫よりも犬の方が頭数が多いのが現状です。しかし、世界の先進国の多くは犬よりも猫の方が飼育されているところがほとんです。
先日、MapsofWorld.comがペットとして飼養されている猫の数の統計をランキング形式で発表しました。皆さんは一体どの国にペットの猫がたくさんいると思いますか?
今回は、それらのデータに基づき猫の数が多い国トップ5を紹介したいと思います。
5位 フランス
フランスにはおおよそ950万匹の猫がいるとされています。フランスでは、純粋に猫が好きなので飼っている人から、ある意味おしゃれのステータスのような感じで飼っている人、パートナー同然の存在で飼っている人など様々で、これらの点はフランス特有だと言われます。
また、フランスにはペットを飼うことに関する厳格なガイドラインがあり、猫の飼い主は国の猫データベースに飼い猫の情報を登録することが義務付けられています。加えて、迷子になった時に飼い主の元に帰ることができるように、また、ノネコや野良猫と見分けがつくように、飼い猫にはマイクロチップを埋め込む必要があります。マイクロチップが嫌な場合には刺青でも良いそうです。
このような制度が充実しているのにも関わらず、フランスにはノネコや野良猫がまだまだ多くおり、その数をコントロールできていないようです。
4位 ブラジル
あまりイメージがないかもしれませんが、ブラジルも猫大国です。
ブラジルでは、飼い猫や野良猫の数に関する正確なデータがないのですが、およそ1250万匹の猫がいると見積もられています。ブラジル政府によれば、2007年から2012年の間で猫の数は37.6%増加したそうです。最近では、ペットフード関連の利益が1年あたりおよそ8億6900万円とも言われ、ペット業界は潤いを見せているようです。
また、ペットとして猫を飼うことが人気になってきている一方で、ノネコや野良猫の数が依然として多く、ブラジル全土の猫の数に対してかなりの割合を占めているようです。
3位 ロシア
ロシアにはおよそ1275万匹の猫がいると推計されています。一般的に、ロシア人はペットに対して友好的で、とりわけ猫は可愛がられているようです。大半の家庭が、猫を1匹もしくは2匹くらいは飼っており、そしてそのほとんどは野良猫だったものを引き取ったケースが多いようです。そのため、血統書付きの猫種を飼っている家庭は少ないとのことです。
また、ロシアでもの野良猫やノネコが多く、その数のコントロールにはまだまだ至っていないようです。

2位 中国
中国にはおよそ、5300万匹の猫がいるとされています。中国は世界で3番目のペット産業の市場を有しており、ペットの数の多さが伺えます。しかしながら、中国では飼い猫の数が増えている以上に、ノネコや野良猫の数が爆発的に増えています。
近年、猫に起因する街の汚れや感染病、交通事故の多発など、中国では野良猫の数の増加が、大きな問題となっていましたが、2008年の北京オリンピック開催の前に大量の野良猫が殺処分されました。大変悲しいことです。
このように動物福祉においてもかなり発展途上国である中国ですが、最近では中国にも動物福祉関連団体が多く見られるようになってきているとのことです。今後の活動に期待です。
1位 アメリカ
堂々の1位はアメリカです。猫はアメリカの中でも最も人気のあるペットでさり、約7650万匹の猫がいると推計されています。3分の1の家庭が猫を飼っており、そして1家庭あたり平均2.2匹飼っているというのですから、驚きですね。しかしながら、アメリカでもやはり全部の猫の数に対してペットの猫が占める割合は少ないのが現状です。
アメリカの人々は、自分の家で何かペット飼っていたとしても、野良猫などを近所で見つけたら世話をする人が結構多いそうです。そのため、なかなか野良猫の数は減らないようです。
アメリカでは、友達や家族から猫を譲り受ける人が最も多く、次いで34%が野良猫を家に連れて帰ったパターンです。そして、猫先進国アメリカでも、わずか3%だけがブリーダーから譲りうけたという状況です。
まとめ
いかがでしたか? 国土の面積や人口に比例するような感じもしますが、その点で言えば、フランスの猫密度は高いかもしれませんね。また、やはりどこの国でも野良猫やノネコの数のコントロールはまだまだ課題が多いようです。それだけ難しい課題だということですよね。
ちなみに、日本はおよそ725万匹で10位でした!
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参照サイト
Countries With The Most Pet Cats Globally
Top Ten Countries With Most Pet Cat Population
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