アメリカのFDAは2018年3月1日にリコール対象商品に、子猫用のローフードを追加しました。
Blue Ridge Beef “Kitten Grind”
リコール対象となるのは、Blue Ridge BeefのKitten Grind(牛肉ベースのローフード)であり、ロットナンバーはlot#GA1102になります。このリコールはこの商品を給餌されていた子猫2匹が死亡したことを受けて、FDAが発表を行いました(FDA)。
サルモネラとリステリア・モノサイトゲネス
亡くなった子猫のうち、1匹の死因はサルモネラによる敗血症であることが確認されており、その後の食品検査において、当該商品にサルモネラとリステリア・モノサイトゲネス(国立感染症研究所)が混入していることが明らかになりました。
この2つの細菌は猫だけでなく人間にも感染します。そのため、このローフードを扱った飼い主が手を洗っていない場合には感染するリスクが高まります。また、猫の中には特に症状が出ず、細菌のキャリアになる個体も存在し、その際には猫を介して、人間に感染することもあります。
もし、サルモネラ感染症やリステリア症が人間やペットに発症した際には、次のような症状の一部もしくは全てが出現するとされています(FDA)。
- 吐き気/嘔吐
- 下痢
- 血便(下痢)
- 腹部けいれん
- 発熱
対象となる地域
今回のリコール対象となった商品が出荷されている地域は以下のとおりです。
- テキサス州
- ジョージア州
- サウス・カロライナ州
- テネシー州
- ノース・カロライナ州
まとめ
市販のローフードにより2匹の子猫の命が奪われました。FDAはその報告を受け、すぐに該当の商品をリコール対象としました。商品はアメリカの5つの州に主に出荷されているようであり、日本への影響はおそらくないものと思われます。以前より、ローフードを与える際にはサルモネラなどの病原微生物に気をつけなければならないという報告は多くあるため、ローフードを与える際には十分気をつけた方が良いでしょう。気をつけようがないかもしれませんが…(蘭・ローダイエットには多くの病原微生物が含まれる、ローフードが原因で飼い猫にサルモネラ症が発症)。
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