環境省の統計資料によると平成27年度に三重県が引き取った猫の総数は1,279匹であり、そのうち殺処分された猫の数は1,022匹にのぼります。朝日新聞社によると、昨年度三重県内で殺処分された犬と猫の総数は744匹とされています。その内訳の詳細については不明であるため、犬と猫における殺処分数の違いや殺処分数の割合についてもわかりません。詳細については今年の秋頃にでも環境省により発表されると思います。
こうしてみると三重県にて殺処分数が減少しているのは理解できますが、殺処分数をゼロにするためにはさらなる取組が必要になります。三重県としては2023年までに殺処分数をゼロにすることを目標に様々な活動を行おうとしており、その重要な拠点となる施設が2017年5月28日(日)に三重県津市にオープンします。
三重県動物愛護推進センター「あすまいる」
今回オープンする公立施設は三重県動物愛護推進センター「あすまいる」です。この施設は三重県で初となる動物愛護に特化した公立施設であり、動物愛護の普及啓発、譲渡の推進、ペットの飼い主への指導などを行う拠点となり、県内の殺処分数をゼロにすることを目的としています。
それ以外にも、あすまいるは災害時の動物救護の拠点として機能したり、民間の動物愛護団体と協力して譲渡推進や被災動物の救護を行うことを業務内容としています。
「あすまいる」という名前はアニマル・スマイルの造語だそうです。
あすまいるの構造と体制
毎日新聞や中日新聞によると、三重県動物愛護推進センター「あすまいる」は三重県産の木材で作られており、その広さは約547平方メートルにもなるそうで、合計4人の職員(内3人は獣医師)で業務に当たるようです。
「あすまいる」の建物には、猫の部屋、犬の部屋、診療室、展示室、お手入れの部屋、交流スペース、研修室、ドッグランなどが完備されています。具体的な構造についてはこちらのパンフレットの2ページ目をご覧ください。ちなみに施設内で収容できる猫の数は49匹となっています。
まとめ
三重県にて動物愛護の拠点となる三重県動物愛護推進センター「あすまいる」が2017年5月28日日曜日にオープンします。この施設が実際どのように機能し、どのような効果があるのかはこれからわかってくると思います。あすまいるを拠点に2023年までに殺処分数をゼロを目指して、三重県全体で努力してほしいと思います。
個人的には、猫の部屋(飼育室)や猫の展示室が猫に対してどの程度優しい環境づくりを行っているのかが気になります。適切な環境づくりを行えば猫のストレスを軽減するだけでなく、猫が活発に動くようになり多くの方が猫を引き取るようになり、譲渡数が増えていきます。そのため、こういった施設の環境づくりは本当に入念に行う必要があります。
「あすまいる」は2017年5月28日(日)13時より一般の方に公開されます。2017年5月28日(日)〜6月4日(日)までの一週間は、あすまいる訪問者に缶バッチもしくはクリアファイルがプレゼントされるようです(各日先着50名様限定)。ちなみに5月31日(水)と6月3日(土)は閉所日で、特典をもらうことはできませんのでお気をつけください。
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