飛行機から乗客が引きずり降ろされた事件が話題を呼んでいましたが、航空会社のペットに関する事故に関しても注目が集まっています。きっかけはユナイテッド航空ロンドンーシカゴ便において輸送されていたウサギが死んでしまったことにあります。実はこのウサギただのウサギではないのです。
というのも、このウサギはギネス認定されている世界一大きなウサギの子供だったのです。ちなみにこのウサギはブリーダーの元から新たな飼い主の元へと輸送される途中でした。
この事故がきっかけで、2016年度にアメリカ航空会社のペット事故件数に注目が集まり、様々なメディアで取り上げられています。どの航空会社も有名な航空会社であり、全日空や日本航空などが業務提携しているような航空会社ばかりです。そのため、日本の方でも参考になるためこの記事でも紹介していきたいと思います。
ペット事故の統計
アメリカ合衆国運輸省によると、2016年度における各航空会社のペット事故の内訳は以下のとおりです。なお、ここでは主な航空会社しか取り上げていません。
航空会社名 | ペット輸送件数 | ペットの損傷事故 | ペットの死亡事故 |
ユナイテッド航空 | 109,149 | 14 | 9 |
デルタ航空 | 81,070 | 5 | 5 |
アメリカン航空 | 80,888 | 1 | 4 |
ハワイアン航空 | 7,518 | 0 | 3 |
アラスカ航空 | 112,281 | 1 | 2 |
上記の表を見ると、どうやらユナイテッド航空ではペットの事故件数が多いようです。しかし、ペットを輸送した総数が異なるため、ペットの損傷事故数やペットの死亡事故数などだけを見て、どこの航空会社が最もペット事故が多いかということを論ずることはできません。
航空会社でペットの事故が多いのは
では、どの航空会社がペット事故を起こす可能性があるのでしょうか? 以下に順位の詳細を載せておきます。横の数値はペットを10,000万件輸送した時に発生した事故の数を示しています。
- ハワイアン航空:0.0399% (3.99件 /10,000件)
- ユナイテッド航空:0.0211%(2.11件 / 10,000件)
- デルタ航空:0.0123%(1.23件 / 10,000件)
- アメリカン航空:0.0062%(0.62 / 10,000件)
- アラスカ航空:0.0027%(0.27 / 10,000件)
こうやってパーセンテージで表すと数値的にはかなり小さくなりますが、最も良いのはペット事故が全く起こらないという状況ですから、改善の余地はありそうです。特にハワイアン航空は輸送件数が少ないにもかかわらず、死亡事故が多いため少し輸送方法などについて検討した方が良いのではないでしょうか。
今回ウサギの事故で注目を浴びてしまったユナイテッド航空は、他の航空会社と比較してやはり事故件数が多いという結果になりました。
まとめ
万が一のことを考えると海外旅行に猫を連れて行くということは避けるべきだと思います。海外に移住したり、ブリーダーとのやりとりの際には猫を飛行機に乗せるしかないので、航空会社のこれからの改善に期待するしかありません。
また、日本の航空会社においてのペット事故件数については調べてみたのですが、見当たりませんでした。開示されているのであれば、もう少し大々的に開示してほしいと思います。もし、開示されていないのであれば、開示するのが当然の義務だと私は思います。
海外旅行に行く際には、猫をペットシッターに預けるようにしましょう。日本ではペットシッターよりもペットホテルの利用を好む方の方が多いかと思いますが、環境の変化に対して敏感な猫にとってはペットホテルはかなりのストレスになるので避けるべきです。飼い主が旅行先で思いっきり楽しむためにも、猫にできる限りのことをしてあげましょう。いつも馴染みの飼い主がいなくなるだけも猫はストレスを感じるのですから…
あわせて読みたい
参照サイト
A giant bunny that was ‘fit as a fiddle’ died after flying United
United Airlines had the most animal deaths on flights last year
Mystery as world’s-biggest-rabbit contender dies on United Airlines flight to O’Hare
コメントを残す