2017年の1月が早くも終わろうとしています。このサイトを定期的に訪問してくれる方は20人程度しかいませんが、その人たちのために今週起こった猫に関連するニュースをまとめていきます。
今回もSNSの猫の紹介もしていきます。
目次
ラプロスの開発承認
猫の慢性腎臓病(慢性腎不全)に対する新たな治療薬「ラプロス」の生産が国により承認されたことが「TORAY」より発表されました。ラプロスは「プロスタサイクリン」と呼ばれる種類の化学物質を含んでおり、さらに具体的に言うと、その主成分はベラプロストナトリウムになります。早ければ2017年4月より動物病院での提供が始まるとのことです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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多くのメデイアで取り上げられており、猫の飼い主にとってとても興味のあるニュースではなかったでしょうか? ラプロスでの治療を行える猫は制限されているため、今後より効果のある治療薬が開発されることを期待しています。
♩ ♪ ♫ ♬
It started with a lick…
Never thought it would come to this. ♩ ♪ ♫ ♬ ♭ pic.twitter.com/YIzLaSN1Lv— Dick King-Smith HQ (@DickKingSmith) 2017年1月23日
猫は犬と同じぐらい賢い
京都大学の研究チームにより、猫にも犬と同じような記憶力が備わっていることがわかりました。その記憶はエピソード記憶と呼ばれるもので、「いつ、どこで、何をした」という情報が含まれています。猫がエピソード記憶を有しているという完璧な証明は出来ていませんが、少なくとも犬と同じような機能を持っていることがわかりました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
この内容は海外の主要メディアBBC, TIMEなどがその内容を取り扱い、注目を集めています。
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京都大学の心理学教室に猫行動学を研究するチームがあったことは知りませんでした。また、この研究が発表されたのは2017年1月3日だったのですが、全くメディアなどに取り扱われず、今頃になって海外の超有名メディアが取り扱っています。京都大学心理学教室の名前が今週で一気に有名になりましたね。笑
スポロトリコーシスが世界的に広まりつつある?
スポロトリコーシスと呼ばれる人獣共通感染症:ズーノーシスの世界的動向がPLoS Pathologyにて発表されました。その内容はスポロトリコーシスが猫から人間へと感染する数が増加しており、特にブラジルのリオ・デ・ジャネイロではエピデミックな状況が続いています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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日本では猫から人間への感染がまだ報告されていませんが、今後報告される可能性があります。しっかりとスポロトリコーシスについての知識を身につけ予防をしていきましょう。
猫に対して最適な食事プランが新たに提唱
猫の福祉に関する世界的な協会International Cat Careが猫にとって最適な新たな食事プランを提唱しました。その中には、1日に最低限5回に分けて餌を与えることや、餌を与える場所の工夫、パズルフィーダーの利用などが含まれています。気になる方はこちらの記事をご覧ください。
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世界的に有名なInternational Cat Care のSarah Ellis博士らが考えた食事プランになります。筆者はこのSarah Ellis博士を尊敬しており、彼女の元で猫行動学を学んでいます。そのため、絶対的な信頼を置いております。皆様ぜひこの食事プランをお試し下さい。ちなみにこのプランを試して飼い猫の行動が少し変わるまで、最低3週間はかかりますので辛抱強く頑張ってみて下さい。
ドイツにて猫税の導入について盛んな議論が行なわれている模様
ドイツにおいて、自然保護意識の高まりから猫を飼うことに対して税金をかけることについての議論が盛んに行われているようです。ドイツでは現在犬を飼うのに年間約1万8,000円~2万円程度の納税義務が課せられています。価格は犬種によって異なるそうです。
犬と同様に、猫にも課税を行うとともに、すべての猫にマイクロチップを装着し、避妊去勢手術を行うということを義務付けるべきであるとしています。そうすることで、飼い主の意識を高めるとともに猫の数をコントロールし、自然保護につなげていくということです。ソースはこちら(海外のサイトに飛びます)
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猫税に対して反対の方が相当数いるみたいなので、おそらく猫税の導入は起こらないと思います。こういった議論は日本では全く行われていないため、今後野良猫が増えていくにつれて議論が行われていくのだと思います。
アメリカにて猫の調査が始まる
Oakland Veterinary Referral Services Behavior Departmentが主導で猫の調査が始まりました。対象はアメリカ在住の18歳以上の猫の飼い主になります。こちらのURLにアクセスして質問に答えていくような形になります。もし、アメリカに住んでおり猫を飼われているのであれば調査に協力してあげて下さい。よろしくお願いします。
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Survey Monkeyを使用すればこんなに大規模な調査がこんなに簡単に行うことができるということを初めて知りました。筆者はアメリカ在住ではないのでこの調査に参加できず、その内容がわかりません。ただ、この研究からどのような結果が導かれるのかを楽しみにしています。
ロサンゼルスにて猫を虐待した容疑者を捜索中
アメリカ・ロサンゼルスにて猫の首にコードを巻き引きずりながら歩く女性が目撃されました。注意した通行人の女性と喧嘩になり、容疑者はスタンガンでその注意してきた女性を攻撃したそうです。その後容疑者は逃走したようで、ロサンゼルスアニマルサービス局が容疑者の女性を捜索しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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アメリカではこんなことが普通にあるんですね。猫だけでなく人間にもスタンガンで攻撃するところを見ると、動物愛護を考えられない人は人間に対しても優しくないことが分かりますよね。それにしても、通行人らがちゃんと注意をするのもすごいですよね。そして、急いでその猫をシェルターに預けるあたりも動物に対する愛護思想が人にはかなり根付いており、シェルターなどの保護施設が地域に溶け込んでいるのがわかります。日本ではなかなか考えられませんよね。
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