ニューヨーク・ブルックリンにあるBFDO建築事務所がリフォームした猫と本が好きな人のための家が世界中で話題となっています。今回、MALでは建築事務所の責任者であるAlexandraに連絡したところ、『ぜひこのプロジェクトを日本の方と共有したい!』という返答をいただいたので、紹介させていただきます。なおこの記事の写真はすべて、BFDO architects pllcに帰属しており、彼らの許可なく使用することは禁じられています。
猫と本が好きな飼い主
話題になっているドリームハウスはブルックリンの3階建(地下1階〜2階)の物件です。家主のカップルの職業は「アーティスト/詩人/教授」と「詩人/図書館長」であり、両人とも本と飼い猫のことが大好きです。そのため、猫と本に優しい家にリフォームしたいという要望がBFDOにありました。ちなみに、家には2匹の猫がおり、2匹とも恥ずかしがり屋かつ好奇心旺盛な性格をしています。
リフォーム後の外観はこんな感じです。

地下1階
1階と2階は室内での行き来ができますが、地下1階については室外に出ないと行くことができない仕様になっていることがわかります。なお、地下1階部分は客人用の部屋として使用されているとのことです。地下1階には猫は行けないため、猫が見知らぬ客人と接する必要がないため、恥ずかしがり屋な猫たちにはとても嬉しいことです。
1階
では、お待ちかねの猫と本が共存するお部屋を見ていきます。まずは1階のリビング・ダイニング・キッチン部分です。壁一面に本棚があり、その本棚の一部は天板の部分が突出しているため、キャットステップとして使用することができます。また、本棚の上の部分にはキャットウォークが設けられており、部屋の端から端まで移動することができます。
2階
2階には書斎とベッドルームがあります。そして、両部屋には下のキャットウォークから続く穴が存在しており、猫は1階と2階を自由に行き来することができます。とても素晴らしい試みです。
まとめ
この家の題名は『House for Booklovers and Cats(本愛好家と猫のための家)』となっており、まさしくその通りにデザインされています。日本ではお目にかかることのないようなモダンなデザインであり、キャットウォークがほぼ壁と一体化しているという点が素晴らしいと感じました。

あえて猫が入れない部屋を作ることで、猫を安心させるという試みはまさしく逆転の発想の気がします。もちろん、猫が入れない部屋には外に出る必要があるという点がキーポイントになっているので、普通の家で同じことをするのは少し難しいかもしれません。
どの部屋も自然光を取り入れやすい構造になっており、日向ぼっこをする猫や自然光で読書や仕事をするカップルの姿が想像できます。こんな家に住んでみたいと思うのは私だけでしょうか?
なお、BFDOではオフィスやビルディングなどの建築やデザインも行っており、日本からでも仕事を依頼することができます。代表のAlexandara Bakerは『日本でデザインすることができたらとても嬉しい!』と述べており、資金のある方はぜひ依頼してみてはいかがでしょうか?以下の公式サイトより作品を見ることができます。
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