今回は6月の鬱々とした気持ちを晴れやかにしてくれる、6月に見頃なお花が、猫にとって安全かどうかを紹介して行きたいと思います。なお、猫に安全か危険かどうかについては、基本的にASPCAの発表する「毒性のある花・植物」、「安全な花・植物」リストを参照しています。
紫陽花(アジサイ)
「6月、梅雨」と言えば紫陽花(アジサイ)でしょう。紫陽花(アジサイ)は派手でなく、しっとりとした美しさがあり、特に日本では人気の高いお花です。
しかし、残念ながら紫陽花(アジサイ)は猫に危険なお花です。紫陽花(アジサイ)に含まれるシアン配糖体が猫に悪影響をもたらします。摂取してしまうと、嘔吐や抑うつ状態、下痢などの症状がみられます。多くの場合、消化管障害が引き起こされ、シアン中毒がみられるのは稀だとされています。
紫陽花(アジサイ)は出会う機会の多い花だと思いますので、猫が近づかないように気をつけましょう。
インパチェンス
とっても可憐で可愛らしいお花ですね!インパチェンスは6月頃より開花が始まり、10月ぐらいまでは見ることができるお花です。アフリカホウセンカとも呼ばれ、その名前の通り、ホウセンカと同じ、ツリフネソウ科ツリフネソウ属に分類されます。
嬉しいことに、インパチェンスは猫にとっては安全な花であるため、猫の周りにあっても問題のない花になります。大いに活用できそうですね♪
睡蓮(スイレン)
睡蓮は英語では「water lily」と呼ばれ、「lily」という語が付いており、一見、百合の仲間と思われがちです。しかし、実際はスイレン科に属す植物ですので、基本的にユリ科の持つような毒性は持たないとされています。
しかし、致命的な障害を引き起こすことはないと思われますが、消化不良を引き起こすという話(Dr.Gary)も一部ありますので避けておいた方が無難でしょう。(ちなみにASPCAの発表する「毒性のある花・植物」、「安全な花・植物」リストのどちらにも掲載がありません。)
ガザニア
パッと気持ちが晴れるような色のガザニア。ガザニアはキク科に属するお花です。調べてみましたが、ASPCAの発表する「毒性のある花・植物」、「安全な花・植物」リストのどちらにも掲載がありませんでした。
しかし、海外の獣医師によると、ガザニアは毒性が強いわけではないものの、大量に食べると消化不良を引き起こすことがあるとしています(Dr.Kara)。ガザニアを食べることで神経系が障害されたりといったことはないようです。
ガザニアは猫が近づかないようにしておいた方が無難でしょう。
トレニア(夏菫)
何だか浴衣の柄にありそうな、涼しげなお花ですね。6月らしい!
こちらも調べてみましたが、ASPCAの発表する「毒性のある花・植物」、「安全な花・植物」リストのどちらにも掲載がありませんでした。
海外の多くの猫情報サイトにおいて安全な花としてリストアップされていますが、それらのサイトの情報がしっかりしているとは言い切れません(出典の明記はなく、著者の経歴などの記載もありません)。
したがって、念のために猫が近づかないようにしておいた方が良いかもしれません。
カラー(カラー・リリー)
何だか、白いワンピースを思わせるようなお花ですね。英語ではCalla Lilyとも呼ばれ、百合という名前が入っていますが、百合ではありません。
たいへん可愛らしいお花ですが、残念ながらカラーは猫に危険な花になります。カラーに含まれる、不溶性シュウ酸カルシウムが猫に悪影響をもたらします。
摂取してしまうと、口腔の刺激感、ひどくすると舌や口唇を含めた口部の炎症、流涎過多、嘔吐、嚥下困難などの症状が引き起こされます。猫ちゃんにとても辛い思いをさせてしまうことになるので、猫がいる家庭では部屋などに置かない方が良いでしょう。
ペチュニア
フローラルな香りを連想させる、とても華やかなお花ですね。ペチュニアは5月〜10月にかけて見頃を迎えるお花です。
ペチュニアは猫に安全な花として、ASPCAのリストに掲載されています。安心して楽しんでください♪
バラ
バラってこの時期が見頃なんですよ〜!バラは華やかの代表格と言っても良いお花ですよね。淡い色のものから写真のようなビビットな色のものまで、気分や好みに合わせて色んなバラを楽しめると思います。
そして、嬉しいことにバラは猫安全な花として、ASPCAのリストに掲載されています!この点では安心ですが、近づくと物理的にバラの棘で猫ちゃんが怪我をしてしまう可能性があるので、そう言った意味ではあまり近づかないようにしておくか、棘をしっかり取るなどの工夫をしておいた方が良いでしょうね。
クレマチス
1輪でもパッと目を引くクレマチスですが、クレマチスは残念ながら猫に危険な花としてASPCAのリストに掲載されています。
クレマチスに含まれる刺激性配糖体(プロトアネモニン)が猫に悪影響を与えます。摂取してしまうと、嘔吐や下痢、流涎などの症状が引き起こされるとされていますので、猫ちゃんが誤って摂取しないように気をつけましょう。
まとめ
上記の内容をまとめると以下のようになります。
猫に安全な6月のお花
- インパチェンス
- ペチュニア
- バラ
- トレニア(一般的に安全と言われているが、本当に安全なのかは不明)
猫に危険な6月のお花
- 紫陽花(アジサイ)
- 睡蓮(スイレン)
- ガザニア
- カラー(カラー・リリー)
- クレマチス
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