前回の記事でイチジクは猫にとって危険という話をしました。その中で、イチジク属の植物も危険という話をしました。
そのイチジク属の観葉植物のことを、フィカス属と呼び販売しているお花屋さんが多いです。フィカスとはイチジクの学術用語をそのままとってきたものであり、日本語にするとイチジク属になります。ここら辺は響きの問題なんでしょうね。イチジク属というよりもフィカス属といった方がオシャレだからフィカス属という名前にしているのだと思います。
そんなフィカス属ですが、イチジク属であるためその枝や葉の中にある白濁した樹液(乳液)を持っています。この乳液が猫の肌についたり、猫が乳液を口にしてしまうと中毒症状がでます。このあたりはこちらの記事(猫にイチジクは大丈夫?)を参考にしてください。
今回の記事では、実際に日本で売られているフィカス属の観葉植物をインスタ画像つきで紹介していきます。以下の観葉植物はオシャレであるため、つい購入したくなりますが、猫のことを考えてグッと堪えましょう。何度も言いますが、フィカス属の観葉植物は猫にとっては危険です。
この記事でわかること(以下のような観葉植物は猫にとって危険です)
- ウランベータ
- ベンジャミン
- ガジュマル
- プミラ
- シャングリラ
- アルテシマ
- ウンベラータ
- ベンガレンシス
- ベリーズ
- デゴラゴムノキ
- インドゴムノキ
- フランスゴムノキ
- カシワバゴムノキ
目次
ウランベータ
まずは、かなり有名なフィカス属の観葉植物「ウランベータ」です。正式名称はフィカス・ウランベータであり、葉っぱがハート型のところが特徴的です。
ベンジャミン
こちらのベンジャミンも人気があり、観葉植物を販売しているお店では必ずあります。正式名称は「フィカス・ベンジャミナ」です。このベンジャミンには様々な種類のものがあり、その種類により枝の形や葉の形などが変わってきます。
それらのベンジャミンの仲間のほとんどは「ベンジャミン〜」という名前がつくのですが、スターライトやゴールデンプリンセスだけはベンジャミンという名前が入らないので注意が必要です。猫には危険です。
上の画像が一般的なフィカス・ベンジャミンです。一方で下の画像がスターライトになります。少し葉っぱの模様などが異なることがわかります。
ガジュマル
こちらもよくお店でみかけるフィカス属の観葉植物です。正式名称は「フィカス・ミクロカルパ」です。上記のウランベータやベンジャミンとは異なり、小さいものも販売されています。そのため、気軽に購入してしまう恐れがあります。猫のいる家庭では注意が必要です。
上の画像のガジュマルは小さいですが、環境を整えるとしっかり成長するので、下の画像のように大きくもなります。大きいものだと、一戸建てよりも大きくなります。もちろん屋内で育ている限りはそんな大きくはなりません。
プミラ
こちらのプミラは日本にも自生する植物です。皆さんも見たことがあると思います。正式名称はフィカス・プミラです。気軽にプレゼントされることなどもあるので、猫のいる家庭にプレゼントとして贈る際には気をつけて下さい。
シャングリラ
ガジュマルのツル版ことシャングリラです。正式名称は「フィカス・シャングリラ」です。
アルテシマ
アルテシマも比較的人気のあるフィカス属の植物になります。正式名称は「フィカス・アルテシマ」です。
ベンガレンシス
正式名称は「フィカス・ベンガレンシス」であり、そこそこ人気のある観葉植物です。気をつけましょう。
ベリーズ
赤い葉っぱを持つフィカス属の植物です。正式名称は「フィカス・エラスティカ・ベリーズ」です。
デゴラゴムノキ
デゴラゴムノキはデゴラゴムとも呼ばれます。正式名称は「フィカス・エラスティカ・デコラ」です。
インドゴムノキ
あまり、お目にかかる機会はないかもしれませんが、インドゴムノキまたはインドゴムもフィカス属です。正式名称はフィカス・エラスティカです。
フランスゴムノキ
フランスゴムノキもしくはフランスゴムはインドゴムノキよりかはみかける頻度が高いと思います。正式名称は「フィカス・ルビギノサ」です。
カシワバゴムノキ
カシワバゴムノキもフィカス属です。正式名称は「フィカス・リラータ」です。
まとめ
上記以外にもフィカス属の植物はたくさんあると思います。本当に大丈夫かわからない場合にはネットで植物の名前を検索し、その正式名称もしくは品種名を見てみましょう。もし、Ficusやフィカスという文字が先頭に来ている場合には、それはフィカス属(イチジク属)ということになり、猫には危険です。
インスタグラムで画像を見ていると、意外にも多くの方が猫と一緒にフィカス属の写真を撮影していました。おそらくその危険性を理解していないのだと思います。お花屋さんやホームセンターの方がこの記事を見る機会があるのであれば、カスタマーがフィカス属を購入される前に猫を飼っているのかどうかを聞くようにしてください。
中には、フィカス属の観葉植物が危険と知っておきながら、猫の手が届く範囲で育てる方がいます。その人たちは、「しっかりと猫の様子を観察しているので、もし何かしらの症状が出たら対処すれば良い」、「猫が中毒になる明確な量が規定されていないので科学的根拠に欠ける」といった考えを持っているようです。
まず、指摘したいのは猫に何しかしらの症状が出た後では遅いです。猫はポーカーフェイスなので、飼い主が調子が悪いという変化に気づいたころには、すでに症状が悪化した後です。また、中毒になる量などは個体によっても異なりますし、厳密な科学的根拠に欠けるからこそ危険であると捉えることができます。もしかすると少しの量で中毒になるかもしれないということです。フィカス属による猫の中毒がASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)に報告されていることは確かなので、全く無害ということはないでしょう。
猫を飼っておられる場合には、猫のことを一番に考え、購入を控えるか猫が絶対に出入りしない場所で育てるようにして下さい。
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参照サイト
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