みなさんはどのような基準で猫を選びますか? 見た目ですか?性格ですか?「運命の出会い」ですか?
現在、シェルターやブリーダー、ペットショップ、近所(野良猫)など様々な場所で猫に出会い、家族に迎えることができますよね。そのような場所には様々な猫がおり、その中からどの猫を選べば良いのか悩んでしまいますよね。
最近では、猫が20歳まで生きることも珍しいことではなくなってきています。そのため、しっかりとした基準で猫を選ばなければ、飼い主と猫にとって苦痛の20年になってしまいます。反対に、猫の正しい選び方ができれば、問題行動とは無縁の素晴らしい猫ライフが送れる確率が高まるんです。では、どの様にして猫を選べば良いのでしょうか?
猫の正しい選び方は性格から
見た目だけで猫を選ぶ人はかなり多いです。しかし、恋人と同じで見た目だけが全てではないということを肝に銘じておきましょう。猫が問題行動をとる確率を極力下げるためには、その猫の性格を見分ける必要があります。猫の性格を見分けるには、餌を食べる前の猫の行動を見ていきましょう。餌を食べた後では、どの猫も眠たくなって行動がおとなしくなってしまうからです。
1. 猫の社会性
猫と初めて対面する時の反応を観察しましょう。尻尾を立てながら、近づいて来て、体の一部を擦りつけてきたりする場合にはかなり社会性が高い証拠です。一方で、威嚇してきたり攻撃してきた場合には社会性が低い猫の可能性がありますので、問題行動が出やすい傾向があります。
2. 猫の攻撃性
遊びとハグから観察
他の猫やおもちゃと遊んでいる姿を観察しましょう。おもちゃとしっかりと遊んでおり、あなたを笑顔にしてくれる場合はまさしくベストパートナーだと思います。もし、他の猫を必要以上に攻撃したり、あまりにも攻撃的に噛んでいたりする場合には攻撃的な猫である可能性があります。また、遊び終わった後は猫を抱かせてもらいましょう。この時、指などを非常に強く噛んだりする場合は要注意です。あなたの手をおもちゃだと勘違いしています。
子猫の場合
ただし、子猫の場合はまだ親子間での教育がすんでいない可能性があるため、甘噛み程度はよくあります。また、子猫はエネルギーにも溢れているために、相手の猫と取っ組み合いの遊びをすることが多々あります。この場合は子猫の瞳孔と耳を観察して、遊びかどうかを判断しましょう。
3. 猫の臆病度合い
他の猫が遊んでいるのに、ひとりおとなしくしている猫は不安が高い可能性があるため、後々に問題行動が出る確率が高くなります。こういった猫は部屋の隅っこや机・ベッドの下などで身を潜めていることが多いです。また、一番最悪なのはひとりトイレの中でじっとしているような場合で、こういったケースには気を付けなければなりません。
猫の差別ではない
これまでの記事を読んでいると、「こんな記事は猫社会の差別を助長するもので、たいへん気分が悪い。社会性が低い猫や攻撃的な猫、臆病過ぎる猫がダメな猫みたいだ」と思う方もいるでしょう。
この記事はあくまでも、仕事などで忙しい人や気が短い人が飼い猫をきちんと終生飼養できる確率を上げ、シェルターに預けられる猫の数を少なくすることを目的にしていますので、差別をするものではありません。どんな性格の猫でも、みんなが問題なく飼えるのであれば、今頃シェルターに預けられる猫の数は少なくなっているはずですからね。
問題行動は治せる
最後にこれだけは言っておきたいのですが、どんな猫も飼い主が根気強くトレーニングすれば問題行動は無くなります。また、社会性が低く、臆病で、攻撃的な猫でも環境を整えることで猫も飼い主もストレスフリーな生活を送ることができます。
もし、心からその猫のことが好きで、根気強く向き合うことができるのであれば、性格や見た目などで猫を選ぶのではなく、あなたの想いで猫を選んであげてください。その想いがより一層あなたと猫の絆を深め、お互いの生活の質を向上させると信じています。
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