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【猫とアロマセラピー】 なぜ猫にアロマは危険なのか

2017年9月18日

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人にとってのアロマセラピーはアロマオイルを焚くことで、心身の調子を整える作用があり、自宅でもディフューザーなどを使用してアロマオイルを焚いてる方が多いと思います。しかし、そんなアロマオイルは猫にとっては大変危険なものなんです。

目次

  • 1 アロマオイルとは
  • 2 猫に危険なアロマオイル
  • 3 ハイドロゾル(芳香蒸留水)
  • 4 猫のために使うには専門家の指導が必要
  • 5 飼い主のために使う時の注意事項

アロマオイルとは

アロマオイルはエッセンシャルオイル(精油)と呼ばれる揮発性の高い油です。このエッセンシャルオイルは植物の種や花、葉、根、樹皮、樹脂から抽出されるものであり、1滴のエッセンシャルオイルを得るのに何十本という植物が必要になります。エッセンシャルオイルの多くは天然100%であることが多いため、数万本という植物が濃縮されています。

それらのエッセンシャルオイルは花が繁殖する上で重要です。つまり、エッセンシャルオイルにより虫を誘惑し、引き寄せることで受粉を行い、反対に病原微生物などは寄せ付けないようにすることで健康を保っているのです。そのため、我々は花の近くに行くだけで微量ではあるもののエッセンシャルオイルを吸っていることになります。

 

猫に危険なアロマオイル

エッセンシャルオイルが人や犬の体内に入ると、血中に入り込み、体内を循環したのちに肝臓で代謝されます。肝臓は解毒作用があり、それらのオイルを分解する酵素(タンパク質)を持っているのです。この酵素はグルクロン酸転移酵素と呼ばれ、多くの哺乳類に存在します。

しかし、なんとそれらの酵素は猫には存在しません1)。これはおそらく猫が真性肉食動物であることから植物を代謝する必要がなかったためだと考えられています2)。そして、猫は特にフェノールやモノテルペン炭化水素を含むエッセンシャルオイルを代謝することが困難です。以下が特に危険なエッセンシャルオイルです。

 

モノテルペン炭化水素を多く含むエッセンシャルオイル

・レモン

・ライム

・オレンジ

・ベルガモット

・タンジェリン

・マツ

・マンダリン

・グレープフルーツ

・スプルース

・ファー(モミ)

 

フェノールを多く含むエッセンシャルオイル

・シナモン

・オレガノ

・クローブ(チョウジノキ)

・セイボリー(キダチハッカ)

・タイム(タチジャコウソウ)

 

 

それ以外の危険なエッセンシャルオイル

・バジル

・カバノキ

・ヒソップ

・ペニーロイヤルミント

・タンジー

・タラゴン

・ティーツリー

・クロベ(ヒノキ科)

・ヒメコウジ

・シトラスオイル

 

上記に記載のないオイルも危険性があるため使用は避けましょう。

ハイドロゾル(芳香蒸留水)

エッセンシャルオイル(油)を高温の水蒸気で抽出した場合に、香りのついた水に溶けやすい水溶性成分が出てきます。この水溶性成分には、もちろん脂溶性成分もほんの少し含まれており、このハイドロゾルをアロマとして使用することがあります。

これらのハイドロゾルはエッセンシャルオイルと比較すると、猫にとっては代謝しやすいと言われています。なぜなら、尿として排泄する際にわざわざ水溶性に変換しなくても良いからです。また、ハイドロゾルは水で希釈することができるのでその点でも安全性を確保することができます。

しかしながら、保存添加物やアルコール、安定剤などを使用しているハイドロゾルは絶対に安全とは言いきれません。また、直接口などにつけるのは命に関わるぐらい危険なことですので注意してください。

 

猫のために使うには専門家の指導が必要

エッセンシャルオイルを使用することは絶対に避けなければなりません。しかし、ハイドロゾルはどうでしょうか? ラベンダーハイドロゾルなどは猫に使用するとノミ対策や鎮静効果があると言われていますが本当に大丈夫なのでしょうか?

筆者が「ハイドロゾルは比較的安全である」というような記述をしていますが、実はその安全性についてはあまり調べられていません。多くのアロマセラピストが安全であると言っているのは事実ですが3)、それを裏付ける研究がありません。そのため、猫のことを考えるとやはり素人が勝手に使用するのは危険です。獣医師や動物アロマセラピストなどの専門家の指導のもと使用しましょう。

飼い主のために使う時の注意事項

猫を飼っている方が自宅でエッセンシャルオイルを使用するのも避けなければなりません。

しかし、ハイドロゾルはどうでしょうか? 時間を短時間に制限し、猫を別の部屋に移動させ、十分な換気を行える環境であれば大丈夫でしょう。アロマのお店で「○○ウォーター」と記載があるものの多くはハイドロゾルであることが多いので検討してみてはいかがでしょうか。購入する際には添加物などが一切ないものを選びたいですね。

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参考文献

1) Court MH, Greenblatt DJ, Molecular genetic basis for deficient acetaminophen glucuronidation by cats: UGT1A6 is a pseudogene, and evidence for reduced diversity of expressed hepatic UGT1A isoforms, Pharmacogenetics, 10(4):355-369, 2000.

2) Shrestha B, Reed JM et al., Evolution of a major drug metabolizing enzyme defect in the domestic cat and other felidae: phylogenetic timing and the role of hypercarnivory PLoS One, 6(3):e18046, 2011.

3) http://earthheartinc.com/images/Is_aromatherapy_safe_for_your_cat.pdf

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