猫は1日平均して15時間ほど眠るといいます。中には、20時間近く眠る猫もいるんですよ!慢性的に睡眠不足気味の人が多い私たちにとっては何とも羨ましい限りですね。笑 そこで生まれる単純な疑問です。なぜ猫はそんなにたくさん眠るのでしょう?今回はその理由を考えてみます。
もともとの活動時間帯
最初に理解して頂きたいのは、猫は夕暮れや夜明けに最も活動的になるというとです。すなわち、日中のほとんどは寝ていて、薄明薄暮性であるということなのです。あなたが始めて猫を家で飼い始めると、このことにいくらか驚くかもしれません。あなたがまだぐっすり寝ている朝方に活動的になり、朝ご飯が終われば、もうそのあとはゴロゴロモードに突入です。
エネルギーの節約
猫はもともと捕食者であり、つまり何か獲物を追いかけたり狩ったりすることが本能的にプログラムされているといっても良いでしょう。それが行われるのは主に夜間と言われます。ライオンの様な大型のネコ科の動物も同じような行動形態をとり、日中は眠って夜間に狩りをします。現在、私たちが飼っている猫は、多くの部分が飼いならされているとはいえ、野性的な部分を実は持っています。
そして、狩りをするのは驚くほどエネルギーを消費するんです。すなわち、普段何かを追いかけたり、おもちゃに向かってパンチしたり、キャットタワーに登ったりというのは、家ネコにとっての狩りのようなものなんです。従って、それらのために、寝てエネルギーを節約しているわけです。
寝ているようで・・・?
人と同じように、猫も浅い眠りと深い眠りを交互に繰り返しながら眠っています。猫は浅い眠り(いわゆるREM睡眠)がおよそ30分〜60分ほど続き、その後に深い眠り(いわゆるnon-REM睡眠)がおよそ6分~7分程度続き、再び浅い眠りに移行すると言われます。
浅い眠りの時は、実は一瞬にして活動状態に身体を切り替えることができると言われており、半分起きている状態とも言えます。従って、寝ているように見えて案外本当の意味で寝ている時間は少ないのかもしれません。
雨の日
私たちと同じように、猫は天気に影響を受けます。猫の行動は猫種や年齢、もともとの性格、健康状態によってかなり変わって来ますが、天気に左右されることには変わりません。生まれた時から室内飼いされている猫であっても、雨の日や寒い日はよく眠る傾向にあります(これは私たちも同じかもしれませんね)。
これは、おそらく雨に濡れたり、冷たい空気にさらされると体温を保つ為に余計なエネルギーを使う必要が出てくるからだと考えられます。動かない方が色々と都合が良いということでしょうね。
飼い主
先ほども述べたように猫は薄明薄暮性の動物です。しかし、猫は大変適応能力があり、社会性のある動物でもありますから、一緒に暮らしているあなたに生活の時間帯を合わせてくれます。したがって、本来は眠たい時間でも食事の時間には起きていたり、あなたと一緒にいるために起きていたりします。
従って、その分疲れやすくたくさん眠ってしまうのであるとも言われます。私たちは日中に動いて、夜間に眠るという生活リズムが基本的な行動様式です。従って、同じ3時間動くにしても、深夜の3時間と、日中の3時間では圧倒的に夜間の方が疲れると思います。猫ちゃんも同じことですね。
まとめ
子猫であろうと老猫であろうと、結局はエネルギーを回復またはセーブするために猫ちゃんは寝ているわけなので、眠っている時は邪魔せずにゆっくり寝かせてあげて下さいね!
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参照サイト
Why Do Cats Sleep So Much? – Cat Behavior Associates
Why Do Cats Sleep a Lot? – Pets
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