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猫の歯 〜発達と番号のつけ方〜

2017年10月28日

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猫の歯 〜発達と番号のつけ方〜

猫は歯を使用することで、獲物を仕留め、肉を噛み裂きます。さらに、グルーミングや古くなった後足の外側の爪を剥がすのにも使用されることもあります。今回は猫の歯の発達や歯の番号のつけ方について紹介していきます。

 

 

目次

  • 1 猫の乳歯
  • 2 猫の永久歯
  • 3 歯のナンバリング
  • 4 まとめ

猫の乳歯

猫の乳歯は生後2~3週より生え始めます1)。切歯が最も早く生え始め、続いて犬歯(生後3~4週より)と前臼歯(生後3~6週より)が生え始めます1)。乳歯の時には後臼歯は生えていません。

 

それぞれの乳歯の数を見ていくと、切歯が上下左右3本ずつ、犬歯が上下左右1本ずつ、前臼歯が上左右3本・下左右2本ずつ存在し、合計26本の歯が生えています2)。

 

もちろん、乳歯の後には永久歯が生えてくるため、子猫を飼養していると、床に乳歯が落ちていることがあります。見つけた時は記念としてしっかりと保管しておきましょう。もう二度とその乳歯には出会えませんからね。

猫の歯 〜発達と番号のつけ方〜

 

猫の永久歯

猫の永久歯は生後3~4ヶ月より生え始め、生後6~7ヶ月頃には永久歯が全て生え揃います1), 2)。乳歯とは異なり、永久歯には後臼歯が存在しています、それぞれの歯が生える時期は次の通りです1)。

 

歯の種類 生え始める時期
切歯 3〜4ヶ月
犬歯 4〜5ヶ月
前臼歯 4〜6ヶ月
後臼歯 4〜5ヶ月

 

永久歯の数は、切歯が上下左右3本ずつ、犬歯が上下左右1本ずつ、前臼歯が上左右3本・下左右2本ずつ、後臼歯が上下左右1本ずつ存在し、合計30本の歯が生えています2)。猫においては上顎の第一前臼歯と下顎の第一と第二前臼歯が欠如しています。また、後臼歯が上下左右1本ずつしかないため、猫の永久歯の数は家畜化された哺乳類の中で最も少ないとされています2)。

 

臼歯は食べ物をすり潰すために平らになっているというイメージがあるかもしれませんが、猫の臼歯は平らではなく、尖っており肉を噛み裂く機能を有しています。特に上顎の第四前臼歯が下顎の第一後臼歯を滑ることで肉を噛み裂くことが出来ます。

 

歯のナンバリング

猫の歯にはそれぞれ番号が付けられることが多く、その際にはトライアダンの歯列表示を使用します1)。トライアダンの歯列表示ではまず歯を上下左右で4分割します。つまり、上顎右半分、上顎左半分、下顎左半分、下顎右半分といった具合です。そして、上顎右半分は100(500)、上顎左半分は200(600)、下顎左半分は300(700)、下顎右半分は400(800)という3桁の数字が割り当てられます(括弧内の数値は乳歯の場合です)。

猫の歯 〜発達と番号のつけ方〜
「1~3」は切歯、「4」は犬歯、「6~8」は前臼歯、「9」は後臼歯

次に、前方の切歯から順に番号が付けられていきます。切歯は3本ずつあるため、それぞれ前方から「1〜3」の数値が割り当てられていきます。例えば、上顎右半分の3番目の切歯であれば、「103」という番号になります。

 

犬歯は1本ずつしかないため、「4」という番号が割り当てられます。この要領でそれ以降の前臼歯についても番号をつけていきたいところですが、前臼歯には少し注意が必要です。なぜなら、猫においては一部の前臼歯が欠如しているからです。

 

猫の上顎では第一前臼歯が欠如しているため「5」という番号はありません。そして、下顎については第一臼歯と第二臼歯が欠如しているため「5」と「6」という番号がありません。つまり、猫においては「105」「205」「305, 306」「405, 406」といった番号は存在しないことになります。上顎では第二前臼歯〜第四前臼歯にかけて「6」〜「8」までの番号、下顎では第三前臼歯と第四前臼歯に「7」と「8」という番号が割り当てられます。

 

最後に、後臼歯に「9」という番号がつき、これで歯のナンバリングが終了です。では、「208」という数値がどこの歯を示すかわかりますか?正解は上顎の左にある第4前臼歯のことです。

 

まとめ

猫の乳歯は26本、永久歯は30本であり、家畜化された哺乳類の中では最も少ない永久歯を有しています。しかし、前臼歯の形状を見てわかるように、猫の歯は肉を噛み裂くことに長けた構造になっています。獣医療の世界では、歯に番号をつけて管理することが多く、番号を使用することで、より簡単にどこの歯を示しているのかがわかります。ナンバリングに関しては前臼歯の部分が少しトリッキーですが、理解すれば簡単に覚えることができます。愛猫が歯の病気にかかり治療を行っている際には、こういった番号を参考にどの歯に問題があるのかを知ることも大切です。

フィンランドの研究によると、猫の疾患の中で最も多いのは歯の疾患であることがわかっています。詳しくは「特定の猫種に起こりやすい病気 〜フィンランドの疫学研究(2016)〜」の記事を参照ください。

 

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参考文献

1) Little SE. The Cat:Clinical Medicine and Management. Saunders, Missouri, 329-331. 2012. 

2) 武藤顕一郎(監):図解・猫の解剖アトラス, インターズー,東京, p138. (2016) 

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