
前回の記事でキャットニップのすべてについて紹介しました。キャットニップの効果についてはマタタビと一緒であるため、とりあえず猫に与え、あとは猫の可愛らしい行動を見るというのが一般的な家庭で行なわれていることでしょう。
でも、キャットニップのもっと効果的な使い方があるんです。キャットニップはただの猫の嗜好品ではありませんので、その効力を最大限に利用して、飼い主と飼い猫のQOLを向上していきましょう。
キャットニップの種類
市販のキャットニップには以下のような種類があります。
- スプレー
- 粉
- キャットニップそのもの(葉、花、茎など)
- キャットニップ入りのおもちゃ
以上に加えて、キャットニップは自宅で育てられるので、そのキャットニップを使用するのも良いでしょう。
キャットニップの選び方
では、どのタイプが一番好ましいのでしょうか? 筆者の経験上、最も効果があるのは「キャットニップそのもの」か「スプレー」タイプでしょう。粉タイプやキャットニップ入りのおもちゃは少し効力が落ちます。また、キャットニップそのものでも粗悪品が存在しているので気を付けましょう。
粗悪品の見分け方
キャットニップのうち効果を持っている部分は葉と花の部分になります。もし購入しようとしているキャットニップに茎や枝などが大量に混入している場合は効果が弱まります。購入する際にはしっかりと葉と花の部分が含まれているかを確認しましょう。
その点では、おもちゃや粉に使用されているキャットニップは中身を確かめることができないので、信頼感のないブランドのキャットニップ入りおもちゃや粉はお勧めしません。
保存方法
大量のキャットニップを購入した場合にはチャック付きビニール袋などにキャットニップを入れ、空気を抜き、冷凍庫に保存しておけば日持ちします。使用する際には、冷凍庫から使用する分量のみ取り出し、常温になるまで解凍しましょう。
キャットニップの利用の仕方
遊び
キャットニップを利用することで、猫が遊びやすくなり、ほとんどの猫が一気にハイになり動くおもちゃなどに飛びかかります。そのため、普段のおもちゃに飽きてあまり遊ばなくなった猫に使用すると大喜びします。
あまり遊ばなくなった高齢猫に使用すると、若かった時の活発な運動が見ることができ、運動不足の解消や飼い主の目の保養にもなります。
誘惑
キャットニップを振りかけたところには猫が寄ってきます。そのため、買ったばかりの爪とぎなどに振りかけて使用すると、爪とぎを使用する確率が増え、正しい場所で爪とぎをすることを学習することができます。このように、猫の行動を誘発するのにも利用できるのです。
あわせて読みたい
キャットニップの使い方
使う前に
使用前にキャットニップの葉や花の部分を指を使って軽く揉み潰してみましょう。そうすると葉や花の部分に含まれるエッセンシャルオイルが分泌されて、より効果が高まります。
振る/詰める
用意したキャットニップを小さな人形に詰めるとキャットニップ入りおもちゃの完成です。また、不要になった靴下に詰めて穴の部分をゴムなどで縛れば、安価な自家製キャットニップ入りおもちゃが出来上がります。もちろん、爪とぎや紐が付いているおもちゃなどの場合は振りかけて使用しましょう。

マリネ
遊ぶ時に最も効果的な手法です。まず、小さな瓶などを用意してその中に大量のキャットニップを入れます。次に、その中におもちゃを投入します。そして、しばらくの間待つとキャットニップのマリネの完成です。こういったマリネを紐が付いているおもちゃなどで行い、猫と遊んであげるとすごく活発に熱心に遊びます。
使用は1週間に1~2回
キャットニップの効果は個体差がありますが、長くとも20~30分で終わってしまいます。そして、その後しばらく間はキャットニップに全く反応しなくなります。数時間後にはまた反応が戻るらしいのですが、キャットニップの効果を最大限に引き出すためには、キャットニップで加工したおもちゃなどを四六時中出しっ放しにするのは良くありません。
そのため、キャットニップを猫との遊びで使用するのは1週間に1~2回が理想になります。
注意
一部の猫はキャットニップを嗅ぐことで、攻撃的になります。そのため、多頭飼いをしている家庭などでは、キャットニップにより攻撃的になった猫がその他の猫を攻撃しないように、1匹の猫だけに使用することが重要です。また、飼い主も攻撃されないように、遊ぶ時には紐付きのおもちゃなどで遊びましょう。
あわせて読みたい
多くの猫がマタタビやキャットニップなどに反応する
コメントを残す