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猫はどんな情動(感情)を有しているのか

2017年4月19日

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皆さんは、動物に人間のような情動(感情)はあると思いますか?少なくとも、筆者は動物と暮らす中で、動物は情動(感情)を持っているのではないかと感じることが多いです。ペットを飼っている方ならば、私もそう思うと言ってくれる人が多いのではないでしょうか?

では、動物(猫)の情動(感情)は、科学的にはどのような説明がなされているのでしょうか?

この記事でわかること

  • 猫にも6つの基礎情動(感情)があるのかもしれない
  • 「嫌悪」や「怒り」という情動(感情)は犬よりも猫の方で認めれるのかもしれない
  • 「嫌悪」はオス猫よりもメス猫で認められるのかもしれない

目次

  • 1 ダーウィンも注目
  • 2 現在の動物の情動に関する研究
  • 3 猫や犬は情動を持つ?
  • 4 猫と犬での違い
  • 5 飼い主とペットの結びつき
  • 6 まとめ

ダーウィンも注目

古くは、あの有名なダーウィンが「The Expression of Emotions in Man and AnimalsIt 」(日本語題名:人よび動物の表情について)という本で人間と動物の間における情動の類似点を科学的に示しています。この本には、様々な動物種における明らかな情動反応と思われる、多くの例が記載されています。

その当時、人間のみが本当の情動(感情)を持つと広く信じられていました。というのも、情動は魂で生じた反応が反映されていると考えられており、教会の教えでは、唯一魂を有しているのは人間ということになっていたからです。したがって当時は、ダーウィンの考えは斬新すぎて受け入れ難かったようです。

 

現在の動物の情動に関する研究

ダーウィンが本を出版してからおよそ100年近くが経ちました。この100年の間に動物の情動(感情)については色々な研究がなされてきましたが、現代の人は動物の情動(感情)についてどのように捉えているのでしょうか?

最近、ベルギーもしくはオランダ在住の猫と犬の飼い主1023人に対して、インターネットを通じて大規模な質問調査が行われました。

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チャールズ・ダーウィン像

猫や犬は情動を持つ?

回答してくれた飼い主のほとんどは、猫と犬の両方で6つの基礎情動(幸福感、驚き、恐れ、悲しみ、怒り、嫌悪)があると認識していました。

4つの複雑な情動(羞恥、落胆、嫉妬、同情)のうち、観察できるという回答が多かったのは「嫉妬」であり、その他の3つは観察されることはより少なかったようでした。飼い主の回答をさらに分析すると、複雑な情動(感情)に関しては、猫よりも犬においてよく観察されるという傾向が見られました。

 

猫と犬での違い

その他にも、いくつか明確な違いが犬と猫において見られました。犬は猫よりも、喜びをよく表現し、一方で、嫌悪や怒りに関しては猫の方でよく見られたようです。

また、性別や年齢に関連した情動(感情)の違いも認められました。例えば、「嫌悪」はオス猫よりもメス猫でよく見られる傾向がありました。また、若い猫では「喜び」や「驚き」がよく見られる傾向がありました。

なんとなく、人間に似たところがありますよね。

 

飼い主とペットの結びつき

この研究では、ペットに愛情を注いでいる飼い主ほど、自分の飼っているペットの情動反応(感情)を明確に判断することができたそうです。

一般的に、情動的な愛着は猫よりも犬の方が強いと言われます。加えて、その他の研究でも言われているように、男性と比べて女性の方がペットとより強い情動的な結びつきを持つ傾向も認められました。

高齢の飼い主は、幾分かペットとの結びつきが弱い傾向が見られましたが、長く飼えば飼うほど、その情動的な結びつきは強くなるようです(これは当たり前ですかね)。また、興味深いことに、大学レベルまでの教育を受けていない人の方が、よりペットとの結びつきが強いというデータもあります。

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まとめ

もちろん、この研究に情報を提供してくれた飼い主は猫や犬の感情を読み取るプロではありません。

したがって、動物の情動と言っても、その心的な状況は、実際には飼い主の偏見などが多く含まれてしまいます。つまり、自分が理解できるように勝手に解釈してしまうわけです。

動物の情動に関する研究にははっきりとした正解は出せないでしょう。なぜなら、動物が自らの気持ちを表現してくれないと、その真意は分からないですからね。事実、猫の感情を猫の表情から読み取ることは猫行動学専門家でも難しいです。

しかしながら、人間は動物の中でもその社会性の高さから、相手の表情や動作から情動を読むのに秀でた種であります。多くの「人」が、猫や犬からそのような情動を読みとっているということは、やはり上記したような情動を猫や犬は有している可能性があるのかもしれません…

 

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参考文献

Pim Martens, Marie-José Enders-Slegers & Jessica  K. Walker  (2016) The Emotional Lives of Companion Animals:  Attachment and Subjective Claims  by Owners of Cats and Dogs, Anthrozoös, 29:1, 73-88,  DOI: 10.1080/08927936.2015.1075299

Which Emotions Do We See in Dogs and Cats?

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