1日の終わり、ベットや布団に横になるとどこからともなく飼い猫がやってき、わざわざあなたの首もとや頭の側にやってきて、体をくっつけて丸まって寝はじめる。このような経験をされている飼い主さんは、結構いらっしゃるのではないでしょうか?
キュンとする一方で、眠るスペースならいくらでもあるのに、なぜわざわざここなのか? と不思議に思う人も多いと思います。
実はこのような行動には幾つかの理由があるのです。 今回は、このような猫ちゃんの愛くるしい行動の意味を考えてみたいと思います。
信頼関係
そういった行動を行う猫は、飼い主のことを信頼し、友好的な関係性にある仲間だと思っています。なぜなら、コロニーなどにおいて集団生活を行う猫や多頭飼いの環境において、信頼関係のある猫同士は隣り合わせで寝たりします。そういった行動は相手のことを信頼し、親密な関係にある時にしか行いません。
さらに、多くの猫が飼い主の側で寝るだけでなく、猫の顔や頭を擦りつけたり、飼い主の顔や頭を舐め始めることもあります。
一般的にコロニーなどで集団生活を行う猫は仲の良い猫同士で頭を擦り合わせたり、体を擦り合わせたりします(専門用語で allo-rubbing と言います)。 また、仲の良い猫同士では毛づくろいも行います(allo-grooming)。しかも、allo-rubbing や allo-grooming の多くは頭部や顔から始まることが多く、ほとんどの場合は頭部や顔のみで終了します。
allo-rubbing や allo-grooming の役割については科学的に証明されているわけではありませんが、おそらくコロニーにおいて共通のニオイを作り出したり、そのニオイを維持するために行っている考えられています。こうすることで、もし仲間以外の猫がコロニーにやって来た時にはニオイが明らかに異なるためすぐに排除することができるようになります。
そのため、猫に顔を舐められたり、頭を擦り付けられたりする場合には、猫は飼い主のことを信頼出来る仲間の一員だと認めているのかもしれません。
あったか〜い
ご存じの通り、猫ちゃんたちは温かい所が大好きです。猫ちゃんが午後の日が高くなった時間帯に窓辺でゴロゴロしていたり、ほんのり温かな乾かしたての洗濯物の上でお昼寝したりしているのを見たことがありますせんか?
お布団って、温かいですよね。特に冬場は猫ちゃんは、温かさを求めてあなたの寝ているベッドに向かうのです。おまけに、お布団はふかふかで気持ちいですしね。
布団の中でも枕は猫ちゃんにとってお気に入りの場所の一つです。というのも、他の所と比べて、とりわけ柔らかいのと、飼い主の頭がのっているおかげで温かくなっているからです。また、頭や顔と布団の間のちょっと狭めの空間にフィットする感じが何とも心地良いのかもしれません。猫は包まれている方が安心しますからね。
可愛い反面、飼い主さんたちは寝返りに苦労しそうですね。笑
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安心感が得られる
猫ちゃんは毎日、同じ場所で眠っていませんか? これには2つの理由が考えられます。1つは安心感という理由です。猫は侵入者などの何らかの危険を全く心配する必要がないと感じることのできる場所で眠ます。なぜなら、野生では何といっても、寝ている時が一番身を危険にさらす時ですからね。
もう1つの理由は習慣です。猫は習慣の生き物であり、いくつものルーティーンが存在しています。もし、毎日の習慣が行えないときにはすごくストレスを感じてしまいます。そのため、猫は毎日同じ場所、つまり飼い主の頭や顔の側で寝ることが習慣化してしまっているのかもしれません。
まとめ
いかがでしたか? 猫が頭や顔の側で寝る理由はポジティブな意味合いが多いようです。飼い主としては少し邪魔と感じるかもしれませんが、多めに見てあげましょう。なぜなら、猫にとっては飼い主がとっても信頼出来る仲間なのですから。
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