猫を飼っている皆さん。あなたは自分のことを猫ちゃんのお母さんのようだと思っていますか??実のところ、飼い主の皆さんは猫にとってお母さんというよりは、ちょっと変わった大きなルームメイト(同居人)らしいのです・・・・。
猫のママ
猫を飼うと、なんだか自分がお母さんになったように思えますよね。なんて言ったって、毎日ご飯をあげて、一緒に遊んで楽しませて、舐めはしないけれども毛並みも整えてあげて、お母さんと呼んでもおかしくないですよね。
飼い主は「人」ではなく同じく「猫」?
しかしながら、イギリスの生物学者ジョン・ブラドショー John Bradshaw(著書:CAT SENSE)によると、面白いことに猫ちゃんは私たちとは異なる感覚で、飼い主との関係を捉えていると言うのです。端的に言えば、飼い主は「お母さん」ではなく「敵意を持ってないフレンドリーな大きな猫」という認識のようです。飼っていると思っているのは、こちらだけということでしょうか・・・笑
猫ちゃんのこの行動は?
ジョンはペットとして飼われている猫の行動について30年にわたって研究し、猫が飼い主の周りで行う行動が意味することを解釈していきました。
現在までの猫の在り方
一つに、まず猫は可愛らしい見た目にすることは置いておいて、なにか特別な身体機能を持たせるための選択的な交配などは行われて来ませんでした。狩りなど役に立つように選択的な交配がされてきた犬と比べて、ほとんど飼われているという感じではなかったために、人間との関係は主従関係や親・子のようなどちらというと縦の関係ではなく、横の関係に近いと言われます。
フラットな関係
加えて、今日、猫に対して厳しく主従関係をしつける飼い主はいませんよね。本来の性質に加え、そう言った飼い主の行動なども学習することで、「飼い主」という認識は言うまでもなく、「親子」のような関係性という意識も生じてこないようです。
自分より大きな友達猫
お母さん??
猫ちゃんが、あなたの体やお布団をふみふみしていたら、それはお母さんのお腹だと思ってミルクを飲みたいとマッサージしている行動です。仔猫によく見られ、これは母親を意識しての行動ですが、相手がお布団の場合もありますから、仔猫であっても必ずしも飼い主=お母さんという認識ではないみたいです。
大好きな友達
私たちの手や足にスリスリしてくる場合は、あなたを猫とみなして接しているのだそうです。もちろん、これは好意的な行動でありますので、友達に好きだよ〜というような感覚でしょうか。
気にしないで!
自分が捕まえてきた獲物例えばネズミなどを家の周りに置いておくのは、あなたにあげようと思っているわけでも、褒めてもらおうとおもっているわけでもありません。犬であれば、飼い主=主人ですから、成果を見せて褒めてもらおうとする傾向にあるのだそうですが、猫に関して言えばその行動に、飼い主の存在は全く関係ないのです。
まとめ
まるで自分の子供のように猫ちゃんを呼んでしまうあなた、このことをちょっと思い出してみて下さい。猫にとってあなたは
「なぜかわからないけどちょっと風貌のおかしな大きめの猫で、たまたま一緒に住んでいるとっても気の良い同居人」かもしれませんよ。笑
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ジョン・ブラッドショー著:「猫的感覚 動物行動学が教えるネコの心理」, 早川書房, 2014年
Actually, Your Cat Thinks You Are a Giant Cat
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