犬にスイカを与えても良いのは多くの人が知っています。では、猫にはどうでしょうか?
実は猫にスイカは全く問題ありません。ただし、与えるにあたって注意したいことが幾つかあります。
猫がスイカを食べるメリット
- ビタミンAとCが豊富である
- ミネラルであるマグネシウムとカリウムが豊富である
- 水分が豊富であるため水分補給が行える
猫がスイカを食べるデメリット
- 糖質が多いため、糖尿病を患っている猫には与えない方が良い
- スイカの皮と種は危険である
- 猫が本来食べるものではない

猫にスイカは必要?
猫は肉食であるため、全くスイカを食べる必要はありません。また、糖質も多めであり、糖尿病を患っている猫ちゃんには不向きです。一般的に、猫におやつを与えるのは給餌量の約5~10%と言われているため、それに則って猫にスイカを与える時には少量にしておきましょう。
そのため、いくらスイカにビタミンやミネラルが豊富であるからといっても、スイカを摂取できる量が少ないために、そのメリットは少なくなります。しかし、水分補給にはもってこいです。
また、猫は甘味をあまり感じることができないので、猫がすすんでスイカを食べるということもありません(もちろん例外はあります)。
スイカの種に注意
スイカを与える時には絶対に種を取り除きましょう。スイカの種の中には猫にとって毒となる成分「シアン化物(シアン配糖体)」が含まれていることが知られており、猫はこれを代謝することができません。
猫が種を噛んで飲み込んでしまい、嘔吐や下痢の症状が出現した場合には、中毒の危険性があるため、すぐさまかかりつけの動物病院に行き、治療を受けるようにしてください。どれぐらいの量の種を食べると中毒の症状が出現するのかはわかりませんが、念のために種を全て取り除くようにしてください。
さらに、種を噛まなかった場合でも、種が窒息や腸管閉塞の原因になることがありますので、気をつけましょう。

スイカの皮に注意
スイカの皮は種とは違い毒物は含まれていません。しかし、スイカの皮は硬く、嚙み砕きにくいため、大きな塊を飲み込んでしまうと、窒息や腸管閉塞になってしまいます。その確率は明らかに種を飲み込んだ時よりも高いです。そのため、スイカを与える時にはスイカの皮は除いてあげましょう。
猫にスイカを与える際の手順
- スイカを小さく切る
- スイカの皮を取り除く
- スイカの種を全て取り除く
- 少量ずつ与え、与え過ぎないようにする
- 初めて与える時は食べた後の体調を観察する(中毒・アレルギーの有無をしっかりと確認しましょう)
まとめ
少量のスイカであれば、与えても問題ありません。ただし、危険なスイカの皮と種は必ず取り除くようにしましょう。また、中にはアレルギーを持つ猫もいるため、与える時は必ず少量ずつ与え、猫の様子を観察することを怠らないようにしましょう。
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参考文献
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