近所のスーパーなどではあまり見かけませんが、コストコなどに行くと冷凍されたブルーベリーがありますよね。また、ブルーベリーが入っている商品は割と身近だと思います。ましてや最近のキャットフードの原材料の欄にブルーベリーが記載されていることだってあります。
そんな身近になりつつあるブルーベリーを猫に与えても安全なのかというのが今回の話題です。この時点でもはや安全だと思っている人もいると思いますが、その通りです。ブルーベリーを猫に与えても大丈夫です。しかし、少しだけ気をつけなければならないことがあります。
この記事でわかること
- 猫にブルーベリーは安全である
- ブルーベリーにはビタミンA、C、E、Kが含まれている
- ブルーベリーには抗酸化作用を持つビタミンCやアントシアニジンと呼ばれる成分が含まれている
- 過去に尿路結石にかかったことがある猫やかかっている猫にブルーベリーは与えないこと
- 猫にブルーベリーを与える場合は、おやつとして数日に1回1〜3粒程度与える程度が好ましい
ブルーベリー
ブルーベリーは北米が原産です。日本では東京都小平市・山梨県北杜市・茨城県つくば市が「日本三大ブルーベリー」の産地であり、とても有名です。海外では一応スーパーフードに名を連ねています。この時点で健康に良さそうな気がしますよね。
ブルーベリーは様々なものにフレーバーとして加えられ、またジャムとして加工されることも多いです。そういった加工品には糖質が多くなっているため、猫に与えるのは控えましょう。
ブルーベリーを猫に与える利点
ビタミン
ブルーベリーにはビタミンA、C、E、Kが含まれています。そのため、猫がブルーベリーを食べることにより、その恩恵を受けることができます。特にビタミンCには抗酸化作用があるため、ガンや喘息、認知症、心臓病に効果があるのではないかと言われています(Dr. Ken Tudor from petMD)。
しかし、たいていのキャットフードの中には十分な量のビタミンが含まれているので、そこまで大量にビタミンが必要となるわけではありません。
抗酸化作用
ビタミンCだけでなく、抗酸化作用を持つ成分がブルーベリーには含まれています。それがアントシアニジンと呼ばれる色素です。抗酸化作用は読んで字のごとく、酸化を防ぐ作用のことであり、上記に挙げたようなガンや喘息、認知症、心臓病などの予防効果が期待できると言われています。
また、抗酸化作用により酸化しにくくなるため、キャットフードなどにブルーベリーの抽出物などを添加することで防腐剤としての役割を果たします。
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食物繊維と低カロリー
ブルーベリーには食物繊維が豊富に含まれています。また、脂質がほとんどないためカロリーが極めて低いという特徴があります。そのため、ブルーベリーは猫のおやつとしてはもってこいかもしれません。
ブルーベリーを猫に与える際に気をつけたいこと
猫にブルーベリーを与える際には次のことを気をつけましょう。
尿路結石
尿路結石には幾つかの種類がありますが、その中でもシュウ酸カルシウム結石に罹っている、もしくは罹ったことのある猫にはブルーベリーを与えないようにしましょう。実はブルーベリーに含まれているビタミンCはアスコルビン酸と呼ばれる物質により構成されています。そして、このアスコルビン酸が猫の体内で代謝された際に、最終的に出来上がるのがシュウ酸カルシウム結石のリスクとなる「シュウ酸」です。
健康な猫にとってはブルーベリーを摂取するぐらいで産生されるシュウ酸が問題になることはありませんが、過去にシュウ酸カルシウム結石になったことのある猫や現在罹っている猫には与えないようにしましょう。
少量
猫は真性肉食動物であるため、極端な話ブルーベリーを食べる必要はありません。そのため、ブルーベリーを消化することには慣れていません。したがって、猫にブルーベリーを与えるときには少量にしておきましょう。
また、毎日与えるのもやめておきましょう。数日おきに「おやつ」として少量与えるのが最も好ましいです。
ちなみに、猫に大量にブルーベリーを与えてしまうと下痢や胸やけを引き起こしてしまいます。
猫にブルーベリーを与える際の手順
- ブルーベリーを綺麗に洗う
- ブルーベリーを1~3個程度与える(3個までが1日の限度量とした方が良いと思います)
- ブルーベリーを与えた後にアレルギー反応が起こらないかを確認する(初回時)
- アレルギー反応が起こった際にはすぐに動物病院に連れて行き、ブルーベリーを与えたことを伝える
まとめ
ブルーベリーは猫にとって安全です。そして、猫にブルーベリーを与えることにはいくつかのメリットがあります。しかし、猫にブルーベリーを与えるのは数日に1回、しかも1〜3粒という極めて少量であるため、あまりその恩恵を得ることができないかもしれません。
ブルーベリーで栄養を補おうと考えている方は、ブルーベリーのことを考えるよりも、常日頃のキャットフードの質などを見直す方が良いのかもしれません。ただ、低カロリーであるブルーベリーをおやつとして少量与えることはとても良いことだと思います。
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参照サイト
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