猫を飼う人は年々増加し、十分とは言えないかもしれませんが、ペットの猫に関わる福祉もそれに合わせて充実してきました。定期的な検診や新薬の開発などにより、猫の寿命は昔と比べるとかなり長くなってきたと言えます。
では、今日の猫は一般的にどのくらい生きるのでしょうか?
この記事でわかること
- 猫の平均的な寿命は13~17歳である
- 長い生きする猫は20歳を超える(これからは20歳が当たり前になるかも…?)
- 野良猫やノネコの平均寿命は3~5歳である
室内飼いの猫の寿命
案外多くの人が、漠然と猫や犬などの身近なペットの寿命を10年くらいと思っている傾向にあります。しかし、ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)によると、完全に室内で暮らしている猫であれば、一般的な寿命は13〜17歳と言われています。結構長生きするのだなと思った方も多いのではないでしょうか?
ただ、最近では20歳まで生きる猫が意外と多くなっている状況です。20歳といえば、人間の歳でいうとざっと100歳くらいですから、かなりの長生きになりますよね。
一方で、もともとの遺伝的な性質から罹りやすい病気やその発症率などが様々ですから、13歳になる前に亡くなってしまう猫ももちろんいます。
室内飼いにするメリット
そして、完全室内飼いの猫の平均寿命は、室外で暮らす猫や半室内飼いの猫のそれと比べると、明らかに長いです。この理由は明快で、完全室内飼いの猫は常にいろんな危険から守られているからです。
どういうことかと言うと、例えば室内で暮らしていれば交通事故に遭うことはまずありません。交通事故は室外で猫が亡くなる最も多い原因とも言われます。その他にも、近所の猫と喧嘩をして怪我をしたり、野良猫から狂犬病や猫白血病ウイルスなどの感染病をうつされたり、はたまた不審者に連れ去られたりする心配がありません。
こう考えてみると、やはり室内飼いのメリットは多いように感じますね。
室外で暮らす猫の寿命
室外に行く機会のある(半室内飼い)猫は、すでに述べたような理由からやはり完全室内飼いの猫と比べると、その寿命はやはり短い傾向にあります。
また完全に外で暮らす野良猫の寿命は3〜5歳とされています。地域猫のような感じでエサをもらえる環境にない限り飢えも珍しくなく、十分な医療的ケアもされないことがほとんどですから、その寿命は一般的な飼い猫のおよそ3分の1程度に留まります。野生に近い環境で暮らしていれば、その他の動物に襲われることもありますからね。
人の介入がどれほど猫の寿命に影響を与えているかが分かると思います。
まとめ
猫ちゃんと少しでも長く暮らしたいと思うのならば、完全室内飼いの方が統計学的には良いようです(もちろん絶対ではありません)。
また、猫ちゃんの寿命は当たり前ですが、普段の食事や運動などの生活習慣が大きく関係してきますから、これは飼い主が気を使ってあげなければいけませんね。
これから猫を飼い始めようとしている方には、「長ければ20年近く一緒に生活することになるかもしれない」ということを、しっかり理解して頂きたいですね。すなわち、この20年近くの間ずっと猫ちゃんのお世話をしなければならないわけですから、それができる時間や余力はあるかを今一度自分で考えてみることが必要でしょう。
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参照サイト
- The Humane Society of the United States: Peaceable Backyard Kingdom: Protecting Pets and Wildlife
- ASPCA: General Cat Care
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