仔猫を育てた経験のある方は、仔猫を育てることは思っている以上に大変だったという方が多いのではないでしょうか?
仔猫の時期には身体が急激に成長するため、栄養面を整えてあげることが重要になります。言い換えると、適切な栄養素は、仔猫の体の基礎を作り、適切な成長を促進することができます。したがって、面倒くさがらずに仔猫には何が必要なのかを理解して、ちゃんと与えてあげましょう。
この記事でわかること
- 成猫用キャットフードではカロリーが少ない
- 成猫用キャットフードはビタミンやミネラルが少ない
- 1歳になるまでは仔猫用のキャットフードが好ましい
授乳中
生まれたての赤ちゃん仔猫が健康にそして丈夫に成長するためには、母乳が必須です。母猫がいない時には、牛乳などではなく、”猫用のミルク”が必須になります。
当たり前ですが、離乳するまでは固形の食品は与えるべきではありません。なぜなら、成猫用のキャットフードでは仔猫に必要な栄養のニーズを満たすことができないからです。
また、母猫がいるならば、母猫のの栄養面にも気を配ってあげることが大切です。母猫の健康状態が悪いと、それが母乳にダイレクトに反映されますので。仔猫は一般的に、およそ4週くらいで離乳する準備ができ、8週〜10週程度で完全に離乳すると言われています。
離乳後の仔猫の食事
ASPCA(アメリカ動物虐待防止協会)によると、離乳後でさえ仔猫が必要とする栄養素と、成猫が必要とする栄養素は大きく異なっているとしています。したがって、離乳したから大人用と同じもので良いというわけではないのです。
エネルギー摂取量
仔猫は成猫と比べてはるかに多くのエネルギーを必要とし、大人の猫の3倍とも言われています。代謝も活発であり、好奇心旺盛な仔猫は、とにかくよく動き回るからです。仔猫も真性肉食動物であるため、それらのエネルギーはたんぱく質から摂取するのが望ましいです。したがって、仔猫には必要なエネルギーを摂取できる高タンパクなキャットフードが必要になってきます。
ビタミンとミネラル
仔猫は大人の猫よりもある種のビタミンやミネラルを多く必要とします。したがって、成猫用のキャットフードは、ビタミンやミネラル不足を生じさせる可能性があります。
今はお店で手軽に仔猫用のキャットフードが手に入りますから、しっかりと週齢や月齢に合わせたキャットフードを与えましょう。また、成猫に仔猫のキャットフードを与えるのもやめましょう。なぜなら、仔猫のキャットフードは上述したようにカロリーが高いため、肥満を引き起こしてしまうからです。
獣医に相談
自分で調べてみるのも良ことですが、不安であったり、分からないことがあったりしたら、やはりそこは専門家である獣医に聞いてみるのが一番でしょう。例えば、ビタミンB群の必要性や必須脂肪酸やたんぱく質、炭水化物に関してアドバイスをしてくれると思います。
もし、しっかりと答えてくれない獣医師さんだった場合には少し考えてみた方が良いかもしれませんね。
先日発表されたロー・フードを与える飼い主の実態の研究でも明らかになったように、意外と獣医師に栄養のことを聞く人は少ないように思えます。適切なキャットフードは各猫によっても微妙に異なり、それらは健康に直結するた、ネットの記事や本などを参考にするよりも獣医師や栄養士などに助言をもらったほうが確実です。
「どうせ、仔猫用のキャットフード買えばどれも同じでしょう?」と思う方も多いと思うのですが、人間の赤ちゃんの離乳食などと同じように、いろんな種類があります。あなたがちゃんとした知識を持っていれば、仔猫用のキャットフードの中でも、より仔猫のことを考えられたキャットフードを選ぶことができますよ。
いつから大人用のキャットフード?
仔猫とはおおよそ1歳くらいまでを言うことが一般的です。 ASPCA は少なくとも1歳くらいになって、ほぼ大人の身体になるまでは、仔猫用のキャットフードを与えることを推奨しています。1歳くらいになれば、体も大人用のキャットフードを消化・吸収できる準備が整っていると言えるからです。ここまで元気に育ってくれたら、やっと大人用のキャットフードの出番です!
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参照サイト
ASPCA: Nutrition Tips for Kittens
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