身近な野菜であるホウレン草。おひたしに、スープに、炒め物にと私たちの食事に欠かせない野菜の1つですよね。今回は、そんなホウレン草を猫ちゃんが食べても大丈夫なのかについて、解説していきたいと思います。
この記事でわかること
- できれば猫にはホウレン草を与えない方が良い
- どうしても与えたい時は生のホウレン草は避け、少量かつ不定期に与えること
- シュウ酸が尿路結石の原因になる可能性がある
ホウレン草
ビタミンAや葉酸などのビタミン類、そしてミネラル(鉄分)が豊富に含まれています。葉酸は鉄分の吸収を促進するため、両方が含まれているホウレン草は貧血の予防に良いとされています。
また、グリセロ糖脂質と呼ばれる成分が含まれており、これは消化管の炎症を防ぐことが研究で明らかにされています。
ホウレン草を食べてもいい?
それでは、本題です。猫ちゃんがホウレン草を食べても良いかというと、答えは「食べない方が良い」ということになるでしょう。
実はホウレン草に関しては、猫ちゃんに安全な野菜としてリストアップされていることもあるのです。しかしながら、食べない方が無難と考える理由は以下の事からです。(ちなみにASPCAは、「少しなら大丈夫だが、大量に定期的に食べるのは良くない」としています。)
シュウ酸
ホウレン草にはシュウ酸が豊富に含まれています。このシュウ酸はみなさんご存知のホウレン草の「アク」の正体です。
このシュウ酸を大量に摂取した場合、カルシウムの吸収を阻害したり、体内のカルシウムと結合して尿管などにシュウ酸カルシウム結石を引き起こす可能性が高まります。
食べた直後に影響が出るものではありませんが、体の小さな猫ちゃんは少量の摂取でも影響を受けやすいことが予測されますので、生のホウレン草は避けた方が無難でしょう。また、尿管や腎臓に疾患がある猫ちゃんは特に気をつける必要があります。
茹でたホウレン草
私たちが普段食べるのは茹でたホウレン草ですよね。シュウ酸は水溶性であるため、大量の水でしっかりと茹でれば、70〜80%ほどシュウ酸を減らすことができます。
だからといって、茹でたホウレン草なら安心とは言えませんが、茹でたホウレン草をちょっと食べたくらいならそこまで心配しなくても良いと思います。
まとめ
ホウレン草は少しくらいなら食べても問題はすぐには起こらないと言えます。しかし、尿路結石などのリスクを高めるので、特に生のホウレン草は基本的に猫ちゃんに与えない方が良いでしょう。尿管や腎臓に疾患がある猫ちゃんには与えるのは控えましょう。
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参照サイト
Can Cats Eat Spinach? Why Spinach Is Bad for Cats! – All Pet Magazine
11 People Foods for Cats | Modern Cat magazine
7 Foods That Are Safe to Feed to Your Cat, and 8 That Aren’t
A leaf or two of spinach may not be an… – ASPCA Animal Poison
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