ブロッコリーはスーパーで簡単に手に入り、食卓に彩りを添えてくれる野菜ですから、食事に登場する回数も比較的多い野菜ではないでしょうか。では、そんなブロッコリーを、猫に与えても大丈夫なのでしょうか?
この記事でわかること
- 猫はブロッコリーを食べても問題ない
- ブロッコリーには抗酸化物質が大量に含まれている
- 猫にブロッコリーを与える際には生ではなく、加熱したものを与えること
猫はブロッコリーを食べても良い?
最初に結論から言ってしまうと、猫はブロッコリーを食べても問題ありません。
猫に毒性のある物質は含まれておらず、またASPCAの掲載する「猫に毒性のある植物リスト」にもリストアップされていません。
ブロッコリーを食べるメリット
実はブロッコリーには抗酸化物質がたくさん含まれています。これらの抗酸化物質は細胞を損傷する原因となるフリーラジカルと戦ってくれるので、ある研究はブロッコリーを食事に取り入れることは癌の予防の効果があるとも報告しています。
John Hopkins 大学で行われた研究では、ブロッコリースプラウトには普段食べているブロッコリーの10〜100倍の抗酸化物質が含まれていることが明らかにされました。したがって、この抗酸化作用を期待するのであれば、ブロッコリースプラウトの方を与えると良いかもしれませんね。(これはもちろん猫ちゃんだけでなく、人間の体にも良いのでぜひ皆さんも召し上がってください!)
また、ブロッコリーには豊富な食物繊維も含まれているので、腸の蠕動運動と言った消化系の働きも助けてくれます。
ブロッコリーを与える時に気をつけたいこと
ブロッコリーを食べることで上記したようなメリットを得ることができますが、猫に初めてブロッコリーを与える時には気をつけて見ておきましょう。もともと猫ちゃんは真性肉食動物ですから、慣れていない場合上記したような食物繊維が逆に消化系に負担をかけてしまうこともあります。
猫に安全とはされていますが、もしもブロッコリーを与えた後に、下痢や嘔吐などの症状が見られた場合は、すぐに与えるのは止めて、獣医師の治療を受けましょう。あくまでも、猫は「肉食動物」であることを念押ししておきます。
最適なブロッコリー
猫ちゃんに与える時は、ブロッコリーを茹でる、もしくは蒸すなどして加熱したものにしましょう。もちろん与える時は、しっかり冷ましてからにして下さいね!
また、よく食卓で見られるような、マヨネーズであえていたり、オイルやバター、塩などで味付けしたものなどは与えないで下さい。
また、生のブロッコリーも与えないようにしましょう。私たちでも生のブロッコリーは食べにくいと思いますが、猫ちゃんにとっては繊維が固く飲み込みづらく、窒息の危険性があります。さらに、もともと植物性の食品が得意ではない猫ちゃんにとっては生のブロッコリーの繊維の消化はかなりの負担になります。高確率で便秘や腹痛を引き起こしてしまうので、注意しておきましょう。
まとめ
猫がブロッコリーを食べることは問題ありません。ただし、しっかりと加熱して、与える時は少量にしましょう。もしも、体調不良が見られた時には、すぐに獣医師の診療を受けて下さいね。
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参考論文
Jed W. Fahey, Yuesheng Zhang, and Paul Talalay. Broccoli sprouts: An exceptionally rich source of inducers of enzymes that protect against chemical carcinogens. Proc Natl Acad Sci U S A. 1997 Sep 16; 94(19): 10367–10372.
参照サイト
Can Cats Eat Broccoli, Carrots and Other Fruits and Vegetables?
Can Cats Eat Broccoli? – CanCats.Net
Are Broccoli, Melon Toxic to Cats ?- Love Meow
Can Cats Eat Broccoli – Furry Tips
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