ゼリーや生菓子の飾りなど、比較的身近なフルーツである「さくらんぼ」は猫にとって安全なのでしょうか?今回の記事では猫にさくらんぼを与えても大丈夫なのかを紹介していきたいと思います。
この記事でわかること
- さくらんぼは猫に与えても問題ないが、必ず種は取り除くこと
- さくらんぼの種には有毒物質が含まれている
- さくらんぼの葉と茎にも有毒物質が含まれている
さくらんぼを食べるメリット
まず、さくらんぼを食べることで猫ちゃんが得られる栄養的なメリットは少ないですが、以下のようなメリットがあると考えられています。
抗酸化物質
長い目で見ると、さくらんぼには猫ちゃんにとってとても有益な成分も含まれています。それは、抗酸化物質です。抗酸化物質は、細胞を損傷することで変異を引き起こし、ガンのような深刻な病気を引き起こすとされているフリーラジカルを死滅させてくれます。もちろん、さくらんぼに含まれる抗酸化物質だけで事足りる訳ではありませんが、少量でも摂取することでいくらかメリットは得られるかもしれません。
抗炎症作用
もう一つのメリットは抗炎症作用です。炎症を抑えることは、猫ちゃんが糖尿病や心疾患、ひいてはある種のガンなどの発症を抑えることが期待されます。
このような抗炎症作用を持つ食べ物は骨関節炎などに対して有効と考えられています。人間の研究ではタートチェリー(さくらんぼの一種)のジュースを骨関節炎を持つ患者に飲ますと、痛みの緩和や可動性の増加、炎症の低下が起こることが報告されています5)。つまり、炎症が抑えられることで、痛みが緩和され、可動性の向上が期待できるということです。
しかし、猫に関する効果については、十分に調べられていないのが現状であり、その効果は不明です。おそらく、効果を得るためにはかなりの数のさくらんぼを食べる必要があるため、関節炎を持つ猫がこの恩恵を得ることは難しいと思います。
注意したいこと
さくらんぼの種
このように猫ちゃんはさくらんぼを食べても問題ないのですが、条件があります。それは必ず種を取り除くことです。というのも窒息の危険に加えて、さくらんぼの種には猫に有害なシアン化物が含まれているからです。りんごの種や桃の種などと一緒です。
ちなみにさくらんぼの葉や茎も同様の理由で危険ですので、庭などにさくらんぼの木がある方は気をつけた方が良いかもしれません。
与える量
もう一つ念頭に置いておきたいことは、与える量です。猫ちゃんは、ご存知の通り真性肉食動物です。したがって、もともと植物性の食物は得意ではありません。少量ならば問題ありませんが、大量に与えてしまうと消化不良を起こしたり、下痢や嘔吐を引き起こしかねません。
さくらんぼはあくまで「おやつ」であり、大量に与えたり、主食にしたりしてはいけません。
まとめ
猫ちゃんにさくらんぼを与えても問題ありません。ただし、茎や種は必ず取り除いた状態で与えるようにしてください。また与える量は少量にし、初めて与える時は猫ちゃんの様子をしっかり見てあげてください。
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参照サイト
1) Can Cats Eat Cherries? | Pet Consider
3) What Fruits & Vegetables Can I Feed Cats? | Cuteness.com
4) Human Foods Which Cats Can’t Eat – Cat World – Cat Health, Cat
5) How Cherries Help Fight Arthritis
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