みなさん桃はお好きですか?いろんなフルーツがありますが、桃は絶大な人気をほこるフルーツといっても過言ではないでしょうか?(少なくとも、私は桃を嫌いという人に今まで出会ったことがありません。)
果実そのものを食べる機会はそれほどないかもしれませんが、ジュースにゼリーに、ジャムにと比較的身近なフルーツだと思います。それでは、この桃猫は食べても大丈夫なのでしょうか?
この記事でわかること
- 猫に桃を与えることに関しては少し議論がある
- 猫に桃を与える時はしっかりと皮を剥き、種を取り除くことが重要
- 桃の皮の部分には農薬が付着している可能性があり、種の部分は有毒物質が含まれている
- 桃の加工品を猫に与えるのは避けるべきである
桃を食べても良いの?
早速本題に入りますと、猫は少量であれば桃を食べても問題ないとされています。ただし、与えて良いのは皮をしっかりと剥き、タネを取り除いた身の部分です。
実を言いますと、猫が桃を食べることについては、様々な見解があります。食べることを勧めない人もいるようです。確かに桃と猫の関係について、しっかりと科学的な検証がなされた事実はないと言えますし、桃に対する反応が個々の猫によってかなり違うようです。猫によっては、桃に含まれる糖分などを摂取するのに苦労し、胃の不調を引き起こすかもしれません。
しかしながら、一般的には上記の条件を守れば、問題ないという考えが主流のようです。したがって初めて食べさせた時は、そのあとに下痢や嘔吐などをしていないか注意深く見守ってあげましょう。
桃の皮
では、なぜ桃の皮は取り除かなければいけないのでしょうか?
というのも、スーパーや青果店などで市販されている桃の皮には、農薬や防腐剤などの有害な化学物質が残っている可能性が高く、これを猫が摂取してしまうと非常に危険だからです。ご存知かもしれませんが、桃は非常に傷みやすい果物の1つです。したがって自ずと、防腐剤などの使用も多くなってしまうことが言えます。
私たち人間でも、もちろん体に良いはずがありませんが、猫は体が小さい分その影響が大きく出てしまいます。食べる前に桃を流水で良く洗った上で、皮を剥いて与えるようにしましょう。
桃の種
さらに桃の種も非常に厄介なのです。物理的な窒息の危険に加えて、桃の種にはリンゴの種と同じように「アミグダリン」と呼ばれる化学物質が含まれています。アミグダリンはシアン配糖体の代表格であり、消化酵素などにより分解されると有毒の青酸塩を生じます。特に仔猫には要注意です。
もし摂取してしまうと、消化系の不調や腸炎などが引き起こされる可能性があります。そのため、必ず種は取り除きましょう。
桃の木にも注意
お庭に桃の木がある方に知っておいていただきたいのが、桃の木の幹や葉にも種と同様にアミグダリンが含まれているということです。猫ちゃんが自由に庭を行き来できるようにしている場合には、近づけないようにするなどぜひ気をつけて下さい。ちなみにASPCAも猫に危険な植物として、リストアップしています。
桃の加工品
生の桃の果実よりも、もしかしたら桃の缶詰やコンフィなどを食べる機会の方が多いかもしれませんね。生の桃の実は少量ならば与えても大丈夫と言いましたが、これらの加工品は与えないようにしましょう。桃の加工品には、大抵大量の砂糖や、その他保存料が含まれていますので、猫の消化系にかなりの負担をかけてしまいます。
また、ただでさえ桃には糖分が多いなか砂糖が付加されている加工品は、摂取しすぎると肥満の原因になり得ますし、虫歯のリスクも発生します。
猫に桃を与える際の手順
特に理由がない限りは猫に桃を与えることはおすすめしませんが、もしどうしても猫に桃をあげたいというのであれば、以下の手順を守るようにしてください。
- 桃皮をむく
- 種を入念に取り除く(残骸などを絶対に残さない)
- 果実の部分のみを少量だけ与える
- 猫に体調不良がないかをしっかりと観察する
まとめ
桃は少量であれば、猫に与えても問題ありません。ただし、猫に与える時には必ず皮をむき、種をしっかり取り除くことを忘れないようにして下さい。また、ジャムや缶詰などの加工品に関しては、一切与えないようにしましょう。
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参照サイト
Can Cats Eat Peaches? – Catster
Can Cats Eat Peaches? – All Pet Magazine
Can Cats Eat Peaches? – Pet Orb
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