耳はカール、足は短足、そんな愛らしい姿の猫がキンカローです。最近では、ごく稀ではあるものの日本のペットショップでも取り扱われるようになってきました。キンカローはその容姿のごとく、アメリカンカールとマンチカンを交配させたハイブリッド種です。
その性格と社交性、お手入れの少なさより、初心者が飼いやすい猫とも言われています。
キンカローを飼っている芸能人は2016年9月現在いません。著者の偏見では、指原莉乃さんが飼いそうな予感がします(マンチカンとミヌエットを飼っているので…)。
目次
キンカローの特徴
耳がカールしたトラ
キンカローの顔はトラに似た形をしており、耳はカールしています。すべての仔猫は耳がカールせずに生まれてきますが、生後1~3週間よりカールが始まり、約5か月で最終形態になります。もちろん、カールしない個体も存在します。カールをしている個体では、頭より90度~180度のカールが認められます。
実はがっしりしています
キンカローは足は短く、しっかりしており、前足は後ろ足よりも短いのが一般的です。小型〜中型の体をしており、がっちりしたようには見えませんが、実は筋肉質です。長毛種と短毛種がおり、被毛の色も目の色も様々です。これは両親の性質に依存します。尻尾は体よりも長いことがあります。
キンカローの性格
遊び好き
キンカローは遊ぶことが大好きです。これは元の種であるアメリカンカールとマンチカンが無類の遊び好きであることに由来します。仔猫の時期が過ぎ、高齢期になったとしても、仔猫の時のように遊びます。これだけ聞くと、運動量が多いのではないかと思われますが、そうでもありません。ただ単に、遊ぶのが好きなだけです。
賢いだけじゃない!動けます!
キンカローはゆっくりとすることも好きなため、いつでも飼い主の側でリラックスしています。好奇心も強いため、気になることがあれば調べずにはいられません。
賢いためフェッチを学習することも可能です。高いところに登ることも大好きです。その知能を生かして、最短の登頂経路を計算し、勢いよく登っていきます。短足だからといって馬鹿にしてはいけません。
キンカローの社会性
キンカローは忠誠心が強く、愛情深いため、子供や高齢者、すべての年齢の方とうまくやっていきます。特に飼い主のことは大好きであり、尾行したりします。もちろん、他の動物ともうまくやっていくことができます。
キンカローのお手入れ/飼いやすさ
お手入れ
短毛種の場合は週1回のブラッシングで大丈夫です、長毛種では毎日1回のブラッシングとコーミングを行いましょう。ペットショップなどでは圧倒的に短毛種のキンカローの方が多いため、比較的お手入れが少ないと言えます。
キンカローは耳がカールしているため、耳掃除は定期的に欠かさず行いましょう。ただし、耳はデリケートな部分でもあるため、優しく慎重に掃除しましょう。
飼いやすさ
キンカローはあまり鳴く猫ではありません。しかし、知能が高いため飼い主の注意を引くときには鳴くことを学習してしまいます。気をつけましょう。
遊び好きのため、毎日2回は遊んであげると喜びます。激しく息切れするまで遊ぶ必要はありません。
食べ過ぎることも少なく、遊ぶことが好きなため、肥満になることは少ないです。だからといって与えすぎには注意しましょう。
キンカローの罹りやすい病気
今のところ健康
キンカローは基本的には健康体であり、先天的に罹りやすい病気などは少ないです。しかし、歴史が浅い猫種であるため、今後罹りやすい病気が発見される場合があります。
耳の炎症
キンカローには外耳道が生まれつき狭い個体がいます。そのような個体は感染症にかかりやすく、外耳炎などを発症しやすい傾向があります。また、耳垢がたまりやすい傾向にあります。これらは、日々の耳掃除により予防できるため、必ず耳掃除をしましょう。
平均寿命は12~15歳です。適切な飼養環境下では、さらに18~20歳まで生きます。
Score キンカロー
Scoreの点数が高いほど、初心者でも飼いやすいということを示しています。
- 抜け毛:短毛種の場合は抜け毛が少ないです。長毛種は普通ぐらいです。
- 鳴き声:鳴くことは少なく、マンションでも飼うことができます。ただし、学習には気をつけましょう。
- 社交性:他の猫、動物、子供、高齢者と問題なく暮らすことができます。
- 運動量:運動量は普通です。遊ぶのが好きなため、最低でも毎日2回以上は遊んであげましょう。
- お手入れ:短毛種は週1回のブラッシングが必要です。長毛種は毎日のブラッシングとコーミングが必要です。また、耳掃除を欠かさず行いましょう。
- 健康:先天性の疾患はありませんが、耳の疾患には注意しましょう。歴史が浅いため、これから罹りやすい新たな病気が判明する可能性もあります。そのため、情報収集を定期的にする必要があります。
- 知能:賢いため、しつけが簡単です。
注意事項:上記のスコアは、キンカローという猫種自体を評価したものではありません。あくまでも「飼いやすさ」に注目して、点数化したものです。また、全てのキンカローにこのような評価が当てはまるものではありません。個体差があることを忘れないで下さい。
キンカローはこんな遊びが好き!
動くものが好き
キンカローは動くものは何でも飛びかかって遊びます。特にレーザーポインターや羽などが大好きです。
取っ組み合い
多頭飼いをしている場合には、仲間と取っ組み合いをして遊びます。普通の猫では取っ組み合いをするのは仔猫の時のみですが、キンカローは仔猫の時期以外にも認められます。マンチカンと同じです。
トランポリン
一部のキンカローは、なんと、トランポリンが好きであると言われています。あの跳ねる感じがたまらないんだとか。本当ですかね? 一度、筆者が飼っているキンカローに試してみたいと思います。
キンカローの歴史
1990年代中頃
アメリカのマンチカン、ナポレオンのブリーダー Terri Harris が彼女が好きであったアメリカンカールとマンチカンを交配させました。その結果、耳はアメリカンカール、足はマンチカンの猫が誕生しました。その猫をKinkalowと名付け、その後繁殖を続けました。
Kinkalowという名前は最初の仔猫の名前 Kinkalow Louieにちなんでつけられました。また、Kinkalowの、 Kinkは曲がり、ねじれという意味もあり、耳のカールを表しています。そして、Lowは低いという意味であり、短足で背が低いということを表しています。
1997
TICAの Experimental Breed(実験種)に登録されました。
歴史が浅いため、その特徴に一貫性がありません。そのため、現在でも、その特徴や性格などを固定するために、交配が進められています。
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