2015年9月にバンビーノに引き続いて新たな短足無毛の猫種が紹介されました。その名も「バンボブ」です。
猫種に詳しい人ならその名前からすぐに察しがつくと思いますが、そうです、「バンビーノ」と「アメリカンボブテイル」を交配させた猫種になります。
海外ですらあまり知られていない猫種ですが、一体どんな猫種なのでしょうか?
バンボブの特徴
バンボブの身体的な特徴はほとんどバンビーノと同じで、アーモンド状の大きな目に大きな耳、上から見下ろすと四角に見えるマズル、頬骨とヒゲの部分の突出などが挙げられます。もちろん、後脚が前脚よりも少し長く、骨格は中ぐらいで、筋肉質であり、全体的にずんぐりしているという特徴も似ています。
毛は完璧な無毛〜うぶ毛まで個体により差があります。しかし、重要なのは触り心地だそうで、暖かいスウェード生地のような感触があれば良いそうです。
しかし、バンボブがバンビーノと最も異なる部分があります。それが、尻尾です。バンビーノは細長いムチのような尻尾でしたが、バンボブの尻尾は短く、約2.5cmぐらいが理想の長さだと言われています。この辺はボブテイルの特徴を引き継いでいます。
バンボブの性格
バンボブの性格はバンビーノと同じく好奇心旺盛かつ遊ぶのが大好きなようです。また、機敏であるためすごい速度で走り回ったり、ジャンプしたりします。
また、賢いため好奇心旺盛と相まって悪戯好きと認識されることもあります。
バンボブの社交性
バンボブは外向的かつ友好的であり、社交性が極めて高いです。そのため、他の猫や子供がいる家庭でも問題なく飼うことができます。また、バンビーノ同様、環境への順応が早いため、どこへでも連れて行くことができます。
バンボブは飼い主をいつも必要としており、愛情深いため、常に一緒にいることができます。そのため猫界のベルクロとも呼ばれます1)。
バンボブの罹りやすい病気
大変歴史が短い猫種であるため、罹りやすい病気は不明です。これから明らかになっていくと思いますので最新情報を逐一チェックしましょう。
バンボブのお手入れ
バンボブは毛がほとんどないため、皮脂を吸収できる毛がありません。そのため、放っておくとオイリーな肌になってしまい、肌のトラブルにつながってしまいます。そのため、バンビーノと同様、毎日2回程度タオルなどで体を拭き、皮脂を拭ってあげる必要があります。1週間に1回は必ずお風呂に入れ皮脂をしっかりと洗い流すことも重要になります。
毛がほとんどないことから、直射日光や寒さには弱い体質です。直射日光による火傷を防ぐために、レースカーテンの設置や服を着せましょう。そして、冬には寒さをしのぐための洋服などを着せる必要があります。
また、猫種に関わらず口腔内疾患や歯科疾患は有病率が高いため、毎日歯磨きを忘れないようにしましょう。耳も大きいので耳掃除も忘れずに行いましょう。
最後に、バンビーノと同様、バンボブはカロリー消費量が多いため、食事をしっかりとあげるようにしてください。食事を抜いたり、間隔を空けすぎたりすることは避けてください。
バンボブの歴史
2015年にアメリカ、フロリダ州にてLil Nudists Catteryのエープリル・アーグウィン April Arguin(32歳)が初代バンボブを誕生させました。彼女は3年5ヶ月もの歳月をかけて、複数の獣医師や遺伝工学技術者などの助言を受けながら交配に関する知識を勉強しました。そして、健康面に十分に配慮した上で、バンボブを誕生させました。現在はRare and Exotic Feline Registry; REFRに登録されています。下のインスタ画像に写っている女性がエープリルです。
このような人為的な交配に関しては批判が多いのが現状です。しかし、エープリルは「重要なことは、バンボブのことを真剣に考えて健康的・福祉的な面を十分に考慮して交配を進めたということです。もし人為的な交配が身勝手だと言うならば、現在存在するキャットショーに出ている猫種のほとんどは認められなくなってしまいますよ。」と反論しています2)。
現在バンボブはLil Nudists Catteryにて交配が進められており、仔猫は約38万〜40万程度で売られています。
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参考文献
1) Barcroft.TV
3) Rare and Exotic Feline Registry
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